誰と、何をするのか?

最近企業間の提携などのニュースが多いですね。

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決算書のつくり方
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なぜ社長は決算書に興味がないのか?
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まずはこの3つのニュースをご覧ください。
(いずれもYahoo Japanより)

トヨタとスズキ、提携交渉=自動運転、環境などで協力―国内3陣営に集約
時事通信 10月12日(水)15時21分配信

 トヨタ自動車とスズキは12日、業務提携の検討開始で合意したと発表した。自動運転をはじめとした安全技術や環境、ITなどの分野で連携する。先進技術の開発に課題を抱えるスズキと、提携先の自動車メーカーを広げて業界の技術革新を主導したいトヨタの思惑が合致した。

50cc存続へライバルがタッグ=市場縮小に危機感―ホンダとヤマハ発
時事通信 10月6日(木)9時0分配信

 ホンダとヤマハ発動機が、小型スクーターを主力とする国内の原付き一種バイク(排気量50cc以下)事業で提携することを決めた。市場の縮小と環境規制への対応で採算が厳しくなる50ccクラス存続への危機感が背景。ヤマハ発が二輪車販売で長年しのぎを削ってきたライバルのホンダに提携を申し入れた。バイク全体の復権もにらみ、消費者に身近な50ccバイクの価格抑制で需要を掘り起こそうと両社がタッグを組む。

地方路線の共同運航検討=ANA、日航に要請―国交省
時事通信 10月15日(土)12時24分配信

 都市と離島などを結ぶ地方路線の維持に向け、国土交通省がANAホールディングスと日本航空に対し、陣営を越えたコードシェア(共同運航)の実施を検討するよう要請したことが15日、分かった。

 地方路線を運航する地域航空会社の採算性を高める一方、乗り換えなどの利便性向上により訪日外国人などの利用を促し、路線維持につなげていきたい考え。

 国交省は有識者会議で、持続可能な地方路線の在り方について議論しており、検討要請はその一環。各地の地域航空会社を統合する案も浮上しており、会議は年内に提言をまとめる予定だ。 

そしてこちらもどうぞ。

 石油再編に暗雲=出光に手詰まり感―合併延期
時事通信 10月14日(金)9時0分配信

 出光興産が来年4月の昭和シェル石油との合併を延期に追い込まれた。合併に反対する創業家を説得できず時間切れとなった格好だ。昭和シェルの亀岡剛社長は記者会見で「微動だにしない」と合併方針を強調した。しかし、創業家側は代理人の弁護士が前面に立ち、出光経営陣は出光昭介名誉会長らと直接交渉ができない状態が続く。手詰まり感は強く、合併実現へ暗雲が漂っている。

まとめてみるとこんな感じでしょうか。
20161015

似たような動きですが、すべてその意図するところは違います。

トヨタ・スズキについては、ライバルは自動車会社ではありません。
IT企業がライバルであり、車が乗り物から電気製品と変化しつつあることへの対応です。

ホンダ・ヤマハは市場との戦いです。
縮小する国内市場に対して、商品の再認識をさせるとともに、需要の掘り起こしをはかります。

ANA・JALは行政指導に近いですね。
路線維持のための整理です。
市場との対話も足りていません。

最後の出光、昭和シェル。
これはどうも変な感じですね。
企業文化など、もともと合わない両社が、しかも合併で。
ちょっとよくわかりません。

何が問題なのか?
なぜ、それをするのか?
誰とやるのか?
どこでやるのか?
どうやってやるのか?

をよーく考えてからことを起こさないと、余計な手間、お金、
そして何より貴重な「時間」を取り返せないことになります。

各社の動向を見ながらも、他山の石としていきたいと思います。