いくらまで実質負担なしで、返礼品もらえる?(寄付のお話)

私が最初に寄付を始めたのは、盲導犬協会からです。

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決算書のつくり方
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なぜ社長は決算書に興味がないのか?
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よく聞かれるので

※私はあまり好きではないので、あえて「◯◯◯◯納税」とは書きません(笑)

「いくらまでなら実質負担なしで、返礼品もらえる?」
この時期よく聞かれます。

実際には計算できません。
今年の所得が決まらないと、計算ができないからです。

なので、計算するのはあくまでも「概算額」。
昨年の所得をお聞きして、「昨年と所得が同じだったら」という仮定のもとで計算します。

各ポータルサイトなどでも、昨年の所得は?扶養親族は?みたいな項目を入れて。計算できるところもあるようです。

昨年の確定申告書や、今年の住民税の納税通知書があって、寄附金控除のしくみを知っていれば、自分でも計算することができます。

寄附金控除のしくみはこうなっています

寄付金控除のしくみに行く前に、税金のお話。

所得に対して税金がかかります。
もし寄付をしなければ、その所得に対して所得税と住民税がかかります。
たとえば、所得税と住民税で10万円かかるとします。

これを納税のかわりに寄付することで、税金を負担しないのが、寄付金控除のしくみです。

なので、寄付をしたらその10万円に、どのように寄付の税額控除がされているのか?
を知っていると、いくらまで実質負担なしでモノがもらえるかが分かるわけです。

ようは「10万円=所得税の控除額+住民税の控除額」になればいいわけです。

たとえば所得税率が10.21%の方の場合、10万円の寄付で、所得税が10,210円、減っています。

10万円の寄付からは、住民税も減っています。
まず通常の寄付の控除として10%、1万円減っています。

さらにモノがもらえる寄付では、残りの住民税も控除されます。
10万円ー10,210円ー1万円=79,790円です。

割合で見ると、0.7979です。
これらを使って割戻し計算をしてあげると、実質負担なしの金額を計算することができます。

具体的な算式は、

住民税の所得割額 ✕ 20% / 割戻し係数 + 2,000円 = 自己負担2,000円で済む上限額

となります。

割戻し係数は、100%ー(自分の所得税率+10%)で計算できます。
所得税率が10.21%の方は、0.7979になるわけです。

こういう寄付を私はしています

私が今、寄付をしているのは、
・日本盲導犬協会
・日本赤十字(社費)
・みちのく未来基金(寄付の受付は終了しています)
・京都大学iPS細胞研究所
・日本骨髄バンク
・カタリバ です。

いずれの寄付も毎月定額のしくみで、寄付額は1箇所あたり5千円か1万円です。
いちどきに多額に、よりは少額でもずっと、を大切にしようと思っているからです。

自分の思っている「寄付」という概念に、しっくりくるものにしています。

各地の名産品なら、アンテナショップやお取り寄せなどで買えばいいかな、とか。
もし行けるなら、旅行などで訪れたときに寄ってみるのもいいかな、とか。

そんなふうに思っています。

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