またまた、簡素から遠ざかる

2,376円って、10%? 8%?
現場はほんとうにメイワクです。

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どんどんフクザツになるゼイキンは誰のため?

国税庁のHPに、子供向けの税の解説コーナーがあります。
ここで「税の3原則」というものが解説されています。

公平の原則、中立の原則、簡素の原則。
残念ながら今回もまた、おもねき、へつらい。

簡素の原則から加速度的に離れていきます。

激変緩和措置

先週末、インボイス制度に「激変緩和措置」なるものが設けられるというニュースが出ました。

詳細はまだよくわかりませんが、
1つは、一定額未満(1万円未満らしい)の場合はインボイスを発行しなくてよい、という制度、
もう1つは、小規模事業者は売上消費税額の2割だけ納めればいい、という制度、
を「激変緩和措置」とするというものらしいです。

どうしてこういう案が出てくるのか?
場当たり的、机上の発想です。

一瞬(金額的な)負担が減るような錯覚に陥ります。
ですが、屋上屋を架すようなこと。

現場の労力、時間的な負担はとても増えます。
むしろ、現場に「激変緩和措置」がほしいくらいです。

複雑にしても、いいことはひとつもない

複雑でややこしいものを扱うのは大変です。

1つ手順を間違えたら、やり直し。
余計な注意を払わなければならないし、時間もかかるし、ミスも多くなるし。
そのために人員が必要になったり、設備にお金がかかったりもします。

何かを生み出すことではなく、処理のための作業で生産性も低いです。
年末・年度末の道路の掘り返し・埋戻しと同じです。

いいことは1つもありません。

複雑になりすぎた税制を、簡素化する英断をできる人はいないのでしょうか?

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