価値の基準をどこに置くか

先日買ったワイングラス by Zf

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ピンときた

先日、あるところでこのグラスを見つけました。
なんか目が合った、そんな感じで、ほぼ迷いなく買いました。

お店の方に聞くと、作家さんの手作りグラスとのこと。
「ガラス玉を吹いて作っているので、コップの底に吹く道具から外すために、ポキっと折った後がありますよ」

おお、なるほど。
ちょっと折ったような跡があります。

1つ1つ手作りなので、微妙に形が違います。

このグラス

このグラス、高さは10cm弱。
私は、いわゆる一般的なワイングラス(足があるグラス)がどうも苦手で、あのグラスではあまり飲む気がしません。
コップ酒、ならぬカップワインの方が、気楽に楽しめます。

グラスを手にとって、裏を見ると「ワイングラス」と書いてあり、これも決め手になりました。
求めていたものだったのです。

お値段は2,970円、いい買い物ができました。

値段で判断する人は

コップに2,970円?!
そう思う方もいるでしょう。

ただ、価値観はそれぞれ違います。
自分が求めていたものであり、納得しているのであれば、それは適正価格です。

先日お客様とも値段の話をしました。
「値上げしたいんだけど、するのが怖い・・」
「客離れしたらどうしよう・・」

そんなときは、いつもこうお話しします。

「値段で来るお客さんは、値段で離れていきます」
「自信を持って適正価格を付けている(適正価格にする)のであれば、一時的にはお客様が離れるかもしれないが、その値段を適正だと思う方が必ず来ます」

税理士の報酬についても、仲間内でよくこの話になります。
“毎月の顧問料1万円、決算報酬なし”
“毎月の顧問料なし、決算報酬10万円”
とか、破格というか異常な値段で「顧問契約を〜」みたいな広告をたまに見ます。

また、経営者の中には「税理士に高い報酬を払う必要はない」という方も。

とにかく1円でも安く、という方は、もし自分のところに来たとしても、更に安いところが見つかれば、そちらへ行きます。
価値ではなく、価格で来た人だからです。

そういう人は、自身も値段でお客さんを取ってきた方なのかもしれません。
だから払う側になると、1円でも安く、値切るのは美徳、なのかもしれません。

値上げすることで、価格で来ていた人は去ります。
ですが、その後に価値でくる人が来ます。

もちろんいい加減なところには、そういう人しか集まってきません。

そっち側にはいかないように、適正価格で、自信を持っていきましょう。

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