決算書会計から戦略的会計へ ★ 谷口税理士事務所

決算書は結果、戦略MQ会計・マトリックス会計で戦略的な経営を

購入か?借りるか?(事業用資産)

time 2018/08/28

私の答えはいつもおんなじです。
細かな経理処理ではなく、考え方のご参考になれば。


(スウェーデンのパトカー)

事業ではいろいろな資産を使います

事業をする上で、個人事業主でも、会社でも、何らかの資産を使います。
本社ビルがあったり、営業車があったり、機械があったり、パソコンや備品があったり。
仕事で使いますから、それにかかった費用は経費になります。

細かなもの、少額なものはだいたい購入してくると思います。
事務用品とか、消耗品とか。
いちいち管理するのも大変ですから。

ただ、ある程度値が張るものになると、買うか借りる(リースなど)か、検討し始めます。

「買うのと借りるのはどっちがトクなんだろう?」

購入すると

買ってくるという選択肢があります。

<自分(自社)のものです>
・買うということは、所有することです
・使わなくなったり飽きたら、売れます
・故障や破損、修理代金は自分持ちです

<取得者、所有者には税金がかかります>
不動産取得税、固定資産税(償却資産税含む)、重量税、自動車税など

<お金が要ります>
現金買いの場合、現金が要ります

<お金を借りて買う場合>
・審査があります
・満額借りれないかもしれません
・返済しなければなりません
・金利などが発生します

<税務では>
・10万円以上は資産計上です(減価償却しますので、一時に費用になりません)
(青色申告の特例などで、30万円未満の場合は一時に費用化できるケースもあります)
・資産計上となった場合は、定額法、定率法といった減価償却の方法で、決められた期間を通じて費用にします
・売って儲かると税金対象です(損すると税金が減るかも)

(定額法イメージ:購入金額を均等で費用化)

(定率法イメージ:早期に多くを費用化)

借りると

借りるという選択肢もあります。

<他人様のものです>
・使い終わったら、原則返さなければなりません
・来月新製品がでても、買い替え(借り換え)できません
・途中解約はできず、使わなくなってもリース料は全額払わなければなりません

<維持管理>
・契約によりますが、維持管理の手間はだいぶ軽減されます
・その分のコストは、リース料の月額に乗っています
・リース期間が終わり、返却するときにも費用がかかります

<借りるには>
・審査があります
・借りれないかもしれません
・金利やリース会社の儲けもリース料に含まれるので、買うよりも割高になるケースが多いです
・銀行の借り入れの枠とは別枠なので、銀行の融資枠を圧迫しません

<税務は>
・費用になるのは毎月支払うリース料です(均等)

いつも同じで、すみません

私は聞かれるといつもこう聞き返します。

「損得を判断する基準は何でしょう?」
「何をもって得した(損した)と考えますか?」

これによってその判断は変わります。
ある方にはメリットでも、ある方にはデメリットとなることもあります。

・できるだけ安く手に入れたいのか?
・自分(自社)のものにしたいのか?
・いっぺんにお金を払ってもいいのか?
・転売したり、下取りに出したいのか?
・維持管理費がかからない方がいいのか?
・維持管理の手間がかからない方がいいのか?
・早く費用化したいのか? 
などなど。

で、結構ここがグラグラな方もいます。

そうすると「谷口さんならどうする?」と聞かれます。
そういう方には、できるだけ手持ちのお金が減らない方法でご提案します。
私はそれがいいと思うので。

こんなお話をしたこともあります

以前「車を買いたいけど、購入とリースはどっちがいいかな?」と質問された方がいました。
お話から私はその方が単に「車がほしいだけ」と判断しました。
そして、こう答えました。

「私なら車は買いませんし、リースもしません」
「車で移動が必要な場合は、全部タクシーにします」

最初はポカンとしておられましたが、ご納得されたようで、
「そうだね~、車は要らないね。タクシーのほうが気楽だし安上がりだね」と。

「買うか借りるか」の前に「要るか要らないか」も大事な判断要素ですよ。

ーーー

【編集後記】

いや、昨日の東京地方。
帰宅時間の雷雨、すごかったです。
私は早々に帰宅していたので、雷雨には会いませんでした。

その秘密はこれ。
スマホから「気象庁ナウキャスト」という降雨情報をチェックしています。
https://www.jma.go.jp/jp/highresorad/index.html

これでヤバイと思うと、さっさと回避行動します。
便利ですよー

決算書なんて経営の役に立たない