使えるか・使えないかではなく、使うか・使わないか


誰かさんの、引き出しの中。

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まだ使える

引き出しの中をのぞくと、たくさんのペンやマーカー。
気がつくと、引き出しがいっぱいになっていることがあります。

新しい筆記具が出て、それを買ってしまい、古いものは使わなくなり。
でもインクが無くなったわけでもないし、まだ使えるから。

使わないんだけど、使えないわけじゃないから、処分しない。
そして引き出しがいっぱいになっていきます。

使えるけど、使わないものが、ゴミになります。

熟成される?

たとえば食べ物。
冷蔵庫という便利なものがあるおかげで、食べられるけど、食べないものが冷蔵庫に溜まっていきます。

冷蔵庫がないときは、保存が効きません。
食材は日にちが経つと、多くのものは熟成されていきます。

熟成というと聞こえがいいですが、早い話、腐って(傷んで)いくわけです。
そのうち食べられなくなります。

そうなるとさすがに置いておけません。
廃棄です。迷わず捨てられます。
捨てるのはもったいないから、必要な分だけ買ってきます。

今は冷蔵庫で傷みにくくなっています。
大きな冷蔵庫になるほど、たくさん買い込めます。
無駄なものも溜まりやすくなります。

基準の置き方で、判断の迷いがなくなる

「使えるか・使えないか」で判断していると、使えるものは捨てられません。
捨てないから、結局モノは溜まっていきます。

「使うか・使わないか」に基準を置くと、使わないものは捨てられます。
使えても使わないから、捨てられるのです。

それがもったいないと思うのは、買うときの基準が「使うか・使わないか」になっていないからです。
「使うか・使わないか」でしっかり判断しましょう。

もう1つの基準は、「容れ物を大きくしない」です。
容れ物が大きいと、たくさん入れたくなります。

なくす、小さくすることで「入らない」→「買えない」→「買わない」
この仕組みを強制的に作ると、モノを減らしていくこともできます。

不要なものに邪魔されず、必要なものを有効に使いましょう。