データは過去のものでしかない

記録的な大雨で、各地で危険な状況になっています。

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(気象庁HPより)

過去にない大雨のおそれ

西日本の大雨がすごいことになっているようです。

ここ数日のニュースのタイトルを見ても、
・過去にない大雨のおそれ
・特別警報発表か
・土砂災害・河川の氾濫に厳重警戒、、、

データは過去のものでしかない

・「今まで」1時間あたり100mmの雨は降ったことがない
 → だから排水溝の排水能力は1時間あたり120mmあれば十分だ、そういう設計になっている

・「過去」震度6以上の地震は起きたことがない
 → だからこの家の耐震基準は震度6に耐えられる、そういう設計になっている

・「過去の」津波は3mだったが、今回は5mだった。
 → シミュレーションでは10mの津波の可能性があるから、防潮堤はそれ以上の高さにしないと・・

想定外とは「過去の記録、事実に基づいた」想定を超えるものです。
過去の記録、事実「だけ」にとらわれていると、判断を誤ります。

過去問対策ではなく、見たこともない問題が出たときに、どう回答を導き出すのか。
そういう力が求められていると思います。

動物的カン

データに基づく判断は、あくまでも「過去の」記録やデータが基準です。
でも、過去の記録やデータに載っていない、これらを更新する事実は実際に発生します。

データや記録はもちろん大切です。
これらがないと「予測」や「推測」は困難です。

ただ、事実の記録の積み重ねであるデータにも弱点はあります。
それは「過去のある一定時点における、一定の条件のもとで、そういう結果が出た」ということに過ぎないということです。
ですから、過去降ったこともない1時間に100mm以上の雨が夜まで続いたときに、裏山の地盤がどうなるかはわからないのです。

ただ、尋常ではないということは察知できます。
そういった状況が分かった時点でどうするのか?
判断基準は「命に優先する事はない」ということです。
生き物の瞬発的なカン、でしょう。

・近くの川を見に行かない
・仕事なんか休んでいい
・学校に子どもを行かせる必要はない
・今のうちに避難しておこう

会社から指示がないから、
学校から休校の連絡がないから、
まだ避難指示が出ていないから、はナンセンスです。

「いやー、避難早すぎたね」

後で笑えるぐらいでいいんじゃないですか。

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【編集後記】

昨日、家電店で格安スマホの説明を聞いてみました。
いろいろ知らないことも多かったですし、これなら検討してもいいかな〜なんて思ったりしました。
ちょっと考えてみます。