リクツというよりは、仕組み

例えば車の運転

日々運転していれば、普段そんなに困ることはありません。

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決算書のつくり方
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なぜ社長は決算書に興味がないのか?
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通常の操作は無意識のレベルに落とし込めているので、ごく自然にアクセルやブレーキ、ハンドル操作ができます。
さらになにか突発的なことが起きても、(その度合によりますが)、対処できることは多いと思います。

免許取り立てだとか、運転歴が浅い方は、これでパニックになるかもしれません。

これには習熟が必要で、一定の時間なり場数なりを踏んでいかないと、解決することは難しいでしょう。
俗に言う「経験」です。

私はゲームで飛行機を操縦しています。
このゲーム、なかなか面白く、アクシデントも組み込まれています。
最近は着陸前にエンジンから火を吹いても、冷静に対処して、ちゃんと着陸できるようになりました(笑)

「経験」は実地体験です

いわゆる技術的な習熟を得るわけですが、そのためには座学(知識)も必要になります。
車の両輪のように、どちらかが欠けると、うまくいきません。

車については1トン以上の金属の塊が、外を時速数十kmで走るので、免許制度があります。
一定の技術や知識を担保した上で、車の運転が許可されるわけです。

その後は実地で「経験」を積んでいくことになります。

社長に免許はありませんが

社長になるのは簡単です。
自分で会社を作って、代表取締役として登記すれば、社長になれます。
だからといって、いきなり会社の経営がうまくできるかといえば、そんなことはありません。

現場での実地経験は、目の前にあるので、比較的スムーズに進んでいくでしょう。
ただ、座学(知識)の部分は、疎かになりがちです。

先日もある方と話していて、中小企業の社長さんが意外に「会社の仕組み」を知らないということで意見が一致しました。

・株式会社はどういう仕組みなのか
・株主はどういう人間なのか
・役員はどういう人間なのか
・株主や役員は会社とどういう関係なのか

会社法を学べということではなくて、仕組みとして理解できていない、ということでした。

中小企業の特徴でもある、会社=株主=役員みたいな構図にどっぷり浸かっている。
実はこちらの方がイレギュラーな状態なのですが、そこを正しく理解できていない。

いろいろな意味で転換点にあるこの頃、正しく伝えていかないといけないなと感じたのでした。

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