
決算書なんてその気になれば、5分で説明が終わります。
そこで、多くの会計人、コンサルタントは分析を始めます。
私も以前は分析して、説明していました。
決算説明が5分で終わりじゃ、かっこが付きませんから(笑)
分析ってかっこいい・・
総資本経常利益率、売上高経常利益率、経営安全率、・・・
決算書を分析するいろいろな指標があります。
1回では覚えられないようなものばかりです。
会計のソフトなどでも、簡単に財務分析・経営分析ができます。
かっこいいグラフも出てきます。
なんか決算書を読みこなし、さもわかったような気になります。
昔、私も説明はしていましたが、ちっとも理解できていませんでした。
社長さんもうなずいてくれてはいましたが、
「先生、それでどうすればいいんでしょう?」
この質問に、当時の私はこう答えるのが精いっぱいでした。
「売上を上げましょう」
「原価率を下げましょう」
「経費を削りましょう」
「○○率を上げ(下げ)ましょう」…
会計の現場では、よくある説明です。
決算書をいくら分析しても・・
「先生、売上を上げれば、ほんとうに利益が増えますか?」
経営者のこの質問に、税理士・会計人は満足に答えられません。
でも、決算書を見て、難しい用語や比率を並べて、答えようとします。
しかしほとんど的外れ、経営者がほんとうに求めている回答はできません。
決算書をいくら眺めていても、経営者が知りたい「この先どうすればいいか?」の情報は、決算書にはないのです。
決算書は単に過去の数字をまとめたもの、経営(者)のために作成されてはいないからです。
決算書の数字をいくら分析しても、何もわからないのです。
経営について考えるときに、決算書を分析してはいけないのです。
では、具体的に何を、どうすればいいのでしょうか?
従来の「財務会計・管理会計」を使うと、この先を考えることができません。
「この先どうすればいい?」は「MQ会計」で考えることができます。
「MQ会計って何? 難しいんじゃないの?」
「何か高価なシステムを入れるの?」
いいえ、違います。
今ある会計データで、ほぼ大丈夫です。
特別なシステムは必要ありません。
MQ会計は、視覚的に、こうあらわします。

これがMQ会計の「基本図」です。
「えっ?」と思うような簡単な図ですが、
「○○をこうしたら、▲▲したら、儲けはどうなる?」
これを具体的に知ることができます。
先を見た判断と、行動すべきことが見えてきます。