どう計算しているのか?

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決算書のつくり方
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なぜ社長は決算書に興味がないのか?
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まずはパッと見から

・A社:平均年収 600万円、安定した職場です。
・B社:平均年収 600万円、新人からベテランまで楽しい職場です。
・C社:平均年収 1,180万円、能力重視の会社です。

どの会社にしましょうか?

安定した職場はいいですね。
いや、能力主義の会社も魅力ある?

でも、これだけでは判断できない、ですよね。

次は細かく

各社の給与について、内部資料を見ることができました。

◆ 例1はA社です。
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A社はバランスがいいですね。
多くの方の「平均」のイメージは、こういう感じではないでしょうか。
平均値の近くに程よく分布している・・

◆ 例2はB社です。
スクリーンショット 2015-10-12 1.13.00
B社は年功序列かもしれません。
給与が上がるまでには、時間がかかるかもしれませんね・・

◆ 例3はC社です。
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C社は相当厳しそうですね。
これは極端ですが(笑)、これでも平均値は他社を上回ります。
ひょっとするとAは社長で、ブラック企業かもしれません・・

平均値・中央値など表し方はたくさんあります

平均値というのは、あくまでも標本を全て合計し、その標本数で割っただけにすぎません。
ほんとうにただ単純な、平たくした値です。
標本の振れ幅が小さければ平均値に、振れが大きければ振れの大きい方に引っ張られます。

平均値だけでは、極端な例を発見できないため、その他の値も見るべきでしょう。
例えば中央値。標本のど真ん中の値を抽出します。
また、最頻値。標本の中で一番多く出てくる数値です。

そうすると、C社は各値が大きくブレていますし、A社はブレがほとんどありません。
グラフで見ればよくわかるのですが、数字しかデータがないこともあります。

1つの値しか見ていないと、判断を誤ります。

可能な範囲内で多くのデータを見る。
塊だけではなく、ばらしてみる、より細かな部分も見ていく。
俯瞰したり、違った角度から見ていく、

工夫が必要ですね。