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税理士 谷口敏文のblogー決算書は経営の役に立ちません

1つのかごに盛らない(マイナンバーカードでの、一元化)

time 2020/06/23

「卵は1つのかごに盛らない」

損失を回避する投資の格言として、ご存じかもしれません。

卵を1つのカゴに盛ると、そのカゴを落とした場合、全部の卵が割れてしまうかもしれない。
なので、複数のカゴに分けて卵を盛っておけば、リスクを回避できる。

そんな意味です。

特別定額給付金の手続きの関係で、マイナンバーカードに情報を一元化しようという話が出てきています。
健康保険証、運転免許証、国家資格の証明書などの情報を、マイナンバー「カードに」一元化するとのことです。

1つで何でも便利に利用できる、ということは、
それを失くしたら、何もできなくなる。

スマホにすべて機能を持たせる、ということは、
端末を落としたり、スマホが壊れたりしたら、何もできなくなる。

ということでもあります。
1つのかごに盛ってはいけないと思います。

別の視点で、
「仮に」マイナンバーカード1枚に情報をもたせる場合、その持たせ方はどうなるのでしょうか?

総務省のHPによれば、
https://www.soumu.go.jp/kojinbango_card/03.html#security

「マイナンバーカードには、プライバシー性の高い個人情報は記録されない」とのことです。
本人がその資格を持っている、ということだけがICチップに記録される、と私は認識しています。

たとえば、運転免許証を例に取ります。
マイナンバーカードから読み取れる情報は、有効な運転免許の情報のみ。
有効期限とか、普通免許は持っているけど大型免許は持っていない、といった情報のみ。

そしてここから先は警察官など、それを取り扱う資格権限を持った人のみ、アクセス可にする。
資格権限を持った人のみ、警察のデータベースにアクセスできる。
たとえば今回の違反で、免停になるといった情報がわかる。というように。

そうなると、マイナンバーカードの一元化の前にすべきは、行政側の受入体制を整えることです。
マイナンバー制度が始まって、4年も経っています。

今回の特別定額給付金のように、電子データと紙を照合しているようでは、心もとないです。

国民は利便性よりも、安全性・信頼の方が重要と考えています。

まずは行政側の整備と信頼の回復のほうが先で、急務だと思います。

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書いてる人

谷口敏文
(税理士 ㈱TKS 代表取締役)

決算書作りに疑問を感じていたとき、戦略MQ会計に出会う。
経営の役に立たない決算書から、経営に役立つMQ会計を広めるべく日々活動中。

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