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税理士 谷口敏文のblogー決算書は経営の役に立ちません

距離と時間(オンラインが主流になってきて思うこと)

time 2020/08/22

インターネットが普及し始めたとき、人間は距離と時間の制約から開放されると言われたことがありました。
コロナの影響で、一気にリモートワーク・オンラインワークが進みました。
新たに、距離や時間の概念が変わったような気がしたのですが、それはある側面でしかないです。

距離と時間の制約。

距離は、A地点からB地点までの間。
例えば、東京から大阪までならおよそ500km離れています。

東京にいる私が、大阪にいる山田さんに直接会うとすれば、500kmの距離を移動しなければなりません。
ですが、例えばZoomを使うと、ネットを介して対面することができます。
500kmの制約がなくなったことになります。

ただ、あくまでも会うことができるのは、画面上の山田さん。
直接触れることもできませんし、同じ空気を吸うことはできません。

山田さんがおいしそうな松茸を食べていても、それに触ることも、その香りをかぐこともできません。
2人の距離は1mmも縮まっていないのです。
オンラインでは、同じ場所を共有することはできません。

さて、時間はどうでしょうか。

時間の場合は、同じ時間を共有することができます。
大阪の山田さんと日本時間の夜10時に電話で話せば、その話している時間は同じもの。
同じ時間を共有できています。

では、例えばいま私がロンドンにいて、現地時間の朝10時に大阪の山田さんに電話したとします。
すると大阪の山田さんが電話に出たのは、その日の夜6時(サマータイム中のため)です。

距離が離れている人とは、時間を共有できない・・・。

いや、同じ時は共有できている。
共有できていないのは同じ時ではなく、距離のズレによる相対的な時間。

世界中で一斉に「今を午前7時とする」と決めてしまえば、どこでも同じ時間になります。
例えば、午前7時は日本では日が昇ってくる時間だけど、イギリスでは真っ暗な時間というだけ。

場所(距離)を動けば時間に影響されないけれど、場所(距離)を動かなければ時間に影響される。

インターネットを使って、距離や時間の制約から開放されたように感じるでしょう。
でも離れていたら、インターネットをもってしても、距離と時間を同時にすることはムリなようだ。

そんなことを思う今日このごろなのでした。

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書いてる人

谷口敏文
(税理士 ㈱TKS 代表取締役)

決算書作りに疑問を感じていたとき、戦略MQ会計に出会う。
経営の役に立たない決算書から、経営に役立つMQ会計を広めるべく日々活動中。

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