「予想もしなかった」
「予測できなかった」
「想定外のできごと」
こんな言葉が最近多いんですが、ちょっと考えてみました。
似たような言葉ですが、まず、言葉の意味を見てみましょう。
言葉の意味は「広辞苑」で調べます。
予想、予測、シミュレーション
・予想
ある物事の今後の動きや結果などについてあらかじめ想像すること
また、その想像した内容・予測
将来の出来事や有様をあらかじめ推測すること
あらかじめおしはかること・シミュレーション
物理的・生態的・社会的等のシステムの挙動を、これとほぼ同じ法則に支配される他のシステムまたはコンピューターによって、模擬すること
予想には「想像」、予測には「推測」、シミュレーションには「模擬」という言葉が出てきます。
想像、推測、模擬
・想像
実際に経験していないことを、こうではないかとおしはかること
現前の知覚にない物事を心に浮かべること・推測
ある事柄に基づいておしはかること・模擬
他のものにまねること。真似。
さあどうする?
昔、飲食店業界にいたときの研修で、こんなことをやりました。
料理を召し上がっていたお客さんが、いきなり腹痛を訴えます。
異物が入っていたが、それを食べてしまった。
なんてひどい店だ。店長を呼べ!慰謝料を払え!
ガラの悪いお客さんで、金を払えば許してやるというものです。
客役と店員役で実際に演じてみます。
そしてみんなで意見を出し合い、考えます。
研修ですから、最後に一応の対応方法は示されます。
やってみないと分からないけど
予想・予測とシミュレーションでは、あることが大きく違います。
それは「模擬」しているか、否かです。
予想、予測は「頭の中」だけのものです。
しかし、シミュレーションには「実際に体を動かしてやってみる」という部分があります。
頭の中だけで「模擬」する場合もあるでしょう。
でも、予想や予測には「実際にやってみる」という感覚がありません。
上記の研修でも、実際の現場ではどうなるかは分かりません。
実際にコワモテの方を目の前にして、ビビってしまうかもしれません。
実際にやってみるということで、「体感」を得られます。
避難訓練もいい例です。
「火が出たら消火器で消す」と書いてあって、頭ではわかっていても、消火器を使ったことがなければとっさに使うのは困難です。
ピンをどう抜けばいいのか、泡剤の出る勢いはどのくらいかなどを肌で感じていないからです。
経営の模擬体験ができる研修もありますよ。
セミナー・研修の予定はこちら
https://www.tt-tax.net/seminar
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【編集後記】
3連休は家でいろいろ片付けしてました。
暑かったのでアイスも食べてしまいました。
アイスと言えば「しろくま」、夏の必需品です。