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税理士 谷口敏文のblogー決算書は経営の役に立ちません

要請と思考

time 2020/02/28

東京マラソンは毎年行われていますが、先日、不在時の郵便物にこんなタグが付いていました。
確かに、事務所の近くは東京マラソンのコースになっていますから、交通の制限がされます。

例年日曜日なので、マラソン当日には事務所にいません。
受け取りは平日にしていますから、郵便屋さんにご迷惑をかけることはありません。

でも、日曜日だから再配達のお願いが多いのかもしれません。
「その日、配達頼まれても行けないので、別の日で」
というお願い、要請です。

「要請」というもの

昨日、安倍総理が「3/2から春休みまで、全国の小中高を休業してくれ」と要請されました。
しかも、夕方の6時半に発表。

あまりに急な「要請」で、学校周りは蜂の巣をつついたように、騒然としています。
単純に子どもとその親だけの問題ではなく、広範囲に影響が及びますから。

「要請」とは、必要なこととして願い求めること、そうしてほしい、とお願いすることです。
似たような言葉に「依頼」というのがありますが、要請の方が必要に迫られている感じがあります。

依頼に比べれば、やや重要度は増す「要請」ですが、あくまでもお願いです。
なので、要請された側には裁量の余地があります。断ることもできます。

緊急度の高い、やってもらいたいことを「要請」するなら、そこには頼む側の覚悟のようなものが必要です。

「お金は出すから、とにかくやってくれ」
「問題が起きたら、すぐに支援するから頼む」
「責任は私が取るから」

こういう裏付けを要請と「同時に」出すことが、要請を成功させる秘訣ではないでしょうか。

一方で今回感じたのは、「要請を受けた側」の対応です。

「総理大臣(お国)がそう言うなら、やむを得まい」
「とにかく、言われたとおりにやるしかない」
「すぐに全校生徒の保護者向けに、説明会を開こう」

言われたことを鵜呑みにして、対応してしまう。
そこに、頼まれた側の「思考」が入っているのか?

「全校休めという要請が来たけど、、」

受けた側の状況(事情ではありません)を客観的に判断・評価して、対応する必要があります。
さらに予想し得ないことであれば、そこに「想像力」を働かせる必要があります。

約1日様子を見ていると、詰まるところ、誰も自分が責任を取りたくない。
そもそも、それを言っている責任者も及び腰ですし。

そして下の人は、「上から言われたから」と思考停止になる方が意外に多い。
そして最終末端の人たち、つまり現場にしわ寄せが行ってしまう。

もちろん、学校や自治体の中にも冷静に考えた上で、独自の判断をしているところもあります。
事実を踏まえ、想像力や胆力で対応されていて、共感が持てます。

事情ではなく、事実・状況を踏まえた上で、想像力を働かせることが必要になりますね。

ーーー

【編集後記】
いろいろな集まりが自粛される中、あちこちで行われるセミナーも中止・延期モードになっています。
「会場で」することの良さは、そこに「空気」が存在すること。
視覚や聴覚だけでなく、同じ空気の中にいる「空気感」を味わえます。

逆に、例えばオンライン出する場合には、「空気感」はないものの、こういった時機でも影響を受けません。
両方の良さを生かしていけるよう、使い分け・工夫したいですね。

おいしいもの倶楽部

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書いてる人

谷口敏文
(税理士 ㈱TKS 代表取締役)

決算書作りに疑問を感じていたとき、戦略MQ会計に出会う。
経営の役に立たない決算書から、経営に役立つMQ会計を広めるべく日々活動中。

■ 登録商標について

・「MQ会計」「MQ戦略ゲーム」「企業方程式」は、これを考案開発された西順一郎先生の会社、 株式会社 西研究所 の登録商標です。

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