税理士業の仕入れ

八百屋さんは野菜を仕入れ、魚屋さんは魚を仕入れ・・

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税理士は何を仕入れる?

昨日は1日税務の研修を受けてきました。
内容はいま業界を賑わしている事業承継税制関係。

日本のこれからは、これからの10年(いや現実はもっと短いでしょう)で決まると言っても過言ではありません。
日本の多くの中小・零細企業は代替わりの最終チャンスの時期に入っています。
ここでうまく継承していけなければ、多くの会社、そしてそこにある技術なども消えてしまいます。

事業承継税制はすでに10年前からありました。
しかしその使い勝手の悪さから、10年間で利用されたのは100件ちょっととか。
250万社近くある企業数から見れば、ほとんど有効に使われないまま10年。
経営者も、後継者も歳をとってしまったのです。
H29,30年の改正でかなり使いやすくなったとはいえ、まだまだ問題点は内包されています。

税理士は何を学ばなければならないか

税理士の仕事は税務に関することです。
そして扱うのはおもに税法です。
ですから当然、法律を扱えなければなりません。

では税法だけ学べばいいか?

意外に知らない方が多いのですが、社会一般に税法固有の商取引等は存在しません。
確かに最終的に税法が絡んでくるので、取引に税法の影響が及ぶことは多いです。
ただ、税法は税法固有の商取引(存在しませんが)を対象とするのではなく、社会一般にある取引の経済的な成果を対象とするのです。

なので、実際の取引を扱う民法や商法、その他の法律の知識・理解が必須です。
商習慣やその他の周辺情報・知識を学ばなければならないのです。

研修で得たものをいかに血肉に、そしてお金にするか

私もいろいろな税務に関する研修を受講します。
単なる制度や条文だけではなく、本質的な理解に努めます。
制度ができた趣旨、取り巻く環境、5年後10年後まで思いを巡らして。

そしてシミュレーション。
自分のお客様に当てはめて、どこにメリットがあり、どこにデメリットがあるのか。
今なのか、来年なのか、5年後なのか。

そして、それをいかにお金にするか。
いやらしく聞こえるかもしれませんが、仕入れたものを売らなければ、利益は生まれません。
税理士も商売である以上、利益を出さなければならないからです。

「税理士は原価がゼロだよねー」

皮肉を込めてこんなことを言う方もいます。
いえいえ、原価ゼロではありません。
さらに勉強は続きます・・・。

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【編集後記】

昨日の研修の後は懇親会。
ここでさらに多くの情報を得ました。
懇親会参加の良し悪しはたまに話題になりますが、私は懇親会参加はする方に1票です。