16桁目にご用心!

今に始まったことではないのですが、最近またドキッとすることがありましたので、自戒を込めて。

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エクスポートとCSVファイル

先日、税務申告ソフトからデータをエクスポートしました。
CSVファイルが作成されます。

国税の電子申告の場合、利用者識別番号は16ケタの数値です。
するとこんなことが起こります。

16-0
   

これは何を意味するのでしょうか?
  
それぞれのセルを見てみましょう。

16-10
  
  
16-11

エクセルの隠れた限界

エクセルの過去のなごりらしいのですが、セルの中では15ケタまでしか数値を認識しません。
16ケタ目以降はいずれも元の数字に関係なく、勝手に「0」に置き換わってしまいます。

例えば、19ケタのこんな数字「1234567890123456789」を入れてみます。

16-3
  
  
これでenterキーを押すと、次のようになります。
  
16-4
  
  
やはり16ケタ目以降はすべて、ゼロになってしまいます。
  
16ケタ以上の数字をエクセルで管理しようとセルに入れたとたん、16ケタ目以降が「0」になってしまいます。
そして例えばそれをコピペして、電子申告を行おうとすると識別番号が違いますのでエラーになってしまいます。

テキストデータとして、メモ帳などで管理すればこれは防げますが、もしエクセルで管理される場合には、「数値」ではなく、「文字」として保存する必要があります。

手間をかけるべきことも

これからマイナンバーも始まります。いろいろなものに番号が付いています。
マイナンバーは11ケタとのことですが、それ以外のもので16ケタを超えるものが出てくる可能性もあるでしょう。

紙やPDFでの確認、保存も大切です。
手間をかけるべき部分は、きちんとやりましょう。

会計事務所の方などは、特にご注意くださいね。

※Microsoftの解説ページはこちら
http://support.microsoft.com/kb/269370/ja