応接室はこちらです・・
儲けを出すには?
儲け(利益)を出すためにはどうしたらいいでしょう?
「経費削減!」
「原価を下げる!」
「売上を上げる!」
だいたいこんな答えがお決まりです。
今回は「経費削減」にスポットを当ててみましょう。
400の経費がかかっている会社で、経費削減して100経費を減らせたとすれば「経費は300になるので利益が100増える」と計算上はなります。
でも、経費を減らしたにも関わらず儲けが出ていない会社は、たくさんあります。
なぜなんでしょう?
経費を減らすとどうなる?
例えば「無駄な電気を消して、電気代を減らしましょう!」
みたいなことをやったとします。
この通路は普段人が通らないから、電気を消しておいたとします。
いくらかは電気代は減るでしょう。
冒頭の写真は、応接室のある廊下です。
いきなり飛び込みでくる人はいないかもしれません。
でも、なんか雰囲気も暗いし、入りにくい、通されたくない感じがしますよね。
この感じから、ほぼ利用がされていないのでしょう。
応接室が使われていない・・ということはお客さんが来ない?
電気を消しておけ、以前の問題かと。
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例えば「パソコンは1人1台もいらないから、共用にします!」
こんな会社も実際にはあります。
もしパソコンが2人とか3人で1台だったら、もう1人の人は、「待ち時間」ができていまします。
時間が重ならないように忖度しあっていたり、ぼーっと待っていたりしたら、本末転倒です。
経費を減らすその裏側で何が起きているか?
「経費」を減らすことで「経費」は減りますが、それはだいたい「儲け」にはつながっていません。
私が見聞きした例でも、
※トイレットペーパーを普通紙のダブルから再生紙のシングルへ
・きれいに拭きたいので、結局倍使ってしまう
・ショールームなどの来客者用トイレでも使うので、お客様の印象が悪くなる
(こういうことはお客様は言ってくれないので、見えない顧客減につながる)
※電気を消したり、電球を外したり
・暗〜い雰囲気の会社に見える
(これもお客様や取引業者は言ってくれないです)
・従業員の目が悪くなり、効率が落ちる
※従業員を減らす
・従業員を減らした分の仕事は、残った人に割り振られる
→ 残された人の仕事量が増えるので、残業代が増える
・残された人は、もともとの自分のお客様への対応がおろそかになる
→ 既存売上の取りこぼし、新規案件の取り逃がしなど
これはほんの一例ですが、その経費が減って利益が出ているようでも、
・それ以外に余計な経費がかかる
・パフォーマンスが落ち、今まで稼げていた利益も落としてしまう
・不便になり効率が落ちたり、待機時間が増え、今まで稼げていた利益も落としてしまう
こんなことが起きています。
そうすると負のスパイラル。
さらに業績は悪化するわけです。
一見ムダに見えるような経費であっても、それを払うことで利益が取れます。
より(必要と思う)経費をかけることで、それが売上に結びつく結果になります。
例えば飲食店で「1品おまけ」や「大盛り無料」は喜ばれます。
原価はちょっと増えますが、それ以上にお客さんが喜んで、足繁く通ってくれます。
友だちを誘って来てくれる、口コミやSNSで広めてくれる。
何倍にもなって返ってくるわけです。
みんなそういうことは知っているはず、体験してるはずです。
でも自社になると、経費節減!原価を下げろ!
なぜそうなってしまうのでしょうね?
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