ひょんなことからCanon Demiというカメラが手元に来ました。
ハーフサイズカメラです。
Canon Demi
1963年発売、還暦を過ぎたカメラです。
ずっと使っていなかったものです。
(フタを開けると、年季を感じます)
(絞りの羽根は動きました)
少し見てみると、いちおう動きそうです。
修理店に出すほどではない感じだったので、ちょっと手入れしてみました。
フィルムカメラはアナログ、いわゆる「機械」です。
電子部品はほとんどありません。乾電池等も使われていません。
なので、メカ的に動けば、使用可能です。
プチ修理をして、撮影してみました
汚れを拭き、掃除をしてみました。
(サビとかモルトが粉化してました)
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(フィルムカウンターが見えるようになりました)
また、時間が経って劣化していたモルト(スポンジクッション)をネットで購入し貼り替えました。
↓
(いやぁ、便利な世の中です)
またこの時期のカメラには、自動露出計が内蔵されていました。
光に反応して、適正露出を示してくれるというものです。
(このガラスタイルのようなところが受光部です)
その露出計は、セレン光電池というもので動いています。
電卓なんかに付いてる太陽電池のようなものです。
この手のカメラは、この露出計がダメになっているケースが多いです。
このカメラのは光には反応しましたので、大丈夫なようです。
ただ、示した露出が合っているかは分かりませんが。
あとはレンズに、カビや曇りが出ていることがあります。
これは私には分かりませんので、いちおう拭き掃除をして、あとは撮った写真を見てみることにします。
ということで、いざ撮影。
Canon Demi、ハーフカメラというものでした。
1枚のネガに半分のサイズで2枚写す、というものです。
(なのでプリントすると、黒いタテ線が入ってました)
ヨコ長の1枚ではなく、タテ長が2枚になるわけです。
今回そこがよくわかっていませんでした。
現像してみて、あちゃーと思いましたが、それはそれでご愛嬌。
いちおう露出計の指示に従いつつも、自分の感覚露出計も使って、撮ってみました。
光の強い晴天の日は、ちょっと白く飛んじゃってましたが、慣れれば行けそうです。
レンズの曇りもほぼなく、味わい深い写真になっていました。
味わい深きフィルム写真
写真を撮るときには
・そもそも写っていなかった(レンズキャップの取り忘れとか)
・ピントが合っていなかった
・真っ黒だったり、白飛びしちゃってた
などなど、いろいろなトラブルがあったりします。
デジタルカメラなら、その場でモニター(確認)することができます。
そして、状況によっては撮り直しができます。
一方で、フィルム写真の弱点でもあり楽しみ。
それは「現像するまで結果がわからない」というところです。
せっかくの絶景やシャッターチャンスだったのに、全く写っていなかった。
なんてこともあったりします。
仕事の写真だったら、真っ青です。
(でも、以前はそれがデフォルトでした)
ただ、趣味だといくらか気がラクです。
多少色やピントがズレていても、それはそれで。
写っていなかった・・は残念ですが、それもご愛嬌。
と思えるぐらい力を抜いていたいものです。
まだまだ現役で行けそうですので、特徴を活かして、撮ってみようと思います。
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