戦略的会計へ ★ 谷口税理士事務所

税理士 谷口敏文のblogー決算書は経営の役には立ちません

電子化の良い面、困った面(特に相続税関係)

time 2020/08/21

そういえば、日本のメガバンクは、すべて「M銀行」ですね。

通帳が紙から電子へ

みずほ銀行が、通帳を原則電子化するとのニュースがありました。
紙の通帳の発行を希望する場合、1,100円(税込)の手数料がかかるとのこと。

ネットバンクもずいぶん普及してきましたし、流れとしては必然なのでしょう。

私はみずほ銀行に口座を持っています。
インターネットバンキングも使っています。

ただ、現時点ではインターネットバンキングについて、通帳情報(入出金明細)の出力はできません。
通帳を発行しないことは賛成しますが、通帳情報はCSVやPDFで取れるようにしてもらいたいです。
(たぶん、この切り替えでできるようになるんでしょうけど)

電子情報になると

すでに銀行の取引情報は、電子情報になっていると思います。
ある意味、いちばん電子化しやすいですからね。

三井住友銀行は、2019年から、この先30年間分の入出金データが照会可能になっています。

個人も便利になりますが、ほかにも便利になる人がいます。
はいそうです、税務署です。

聞いた話ですが、税務署では過去30年分の預金の取引情報を照会することができるそうです。
財務大臣は、国のお金(税金)、国税庁(税務署)、金融庁(銀行)・・の総元締めですから。

紙のものがなくなると・・

「じいちゃんの家の押し入れから、マンションの権利書が出てきたよ」
「ばあちゃんのタンスの中から、○○銀行の通帳が出てきたよ」

相続の現場ではよくあることです。

「銀座にマンション?・・そのマンション、誰が住んでんだ?」

事実は小説よりも奇なり。
思わぬ事実がわかったりすることもあります。
でも、それは紙のものがあるから。

権利書も通帳も最初から電子化されていたら・・、
じいちゃんから聞いていなければ、銀座のマンションの存在を知る由もありません。

相続財産の把握が難しくなる可能性は、大きいです。

相続税の申告を終えてホッとしていたら、税務署から連絡が・・・

さらに困るのがこちら

何とかペイにマイルやポイント。
こういったものも、厄介です。

ポイントなどは、その方のみに帰属していることが多いようです。
なので、ばあちゃんが死んだら、そのポイントは消滅。

であれば「相続税では」問題になりません。

しかし、相続人に引き継げるものや、電子マネー系のもの。
例えばSuicaなら2万円までチャージできます。
PayPayマネーはなんと、500万円まで。

じいちゃんはもう焼いちゃったから、顔認証も指紋認証もムリだ・・・

税法や制度が追いついていかないでしょうから、
相続税の世界は、しばらく混乱していくのでしょうね・・・

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おいしいもの倶楽部

書いてる人

谷口敏文
(税理士 ㈱Polku 代表取締役)

決算書作りに疑問を感じていたとき、戦略MQ会計に出会う。
経営の役に立たない決算書から、経営に役立つMQ会計を広めるべく日々活動中。

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