無料にも有料にも、理由がある

私世代はとても良く知っているゾウさんです。
最後に全体ゾウをお見せします。

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純粋な無料相談はあるのか?

この時期になってくると、
「ちょっと聞いていい?」「ちょっと教えてもらえない?」
そんなことがあります。いや、ありました。

他の税理士さん、けっこうやっている方もいらっしゃいます。
私は、今は無料相談はやっていません。

独立したての頃は「教えて君」になっていたかもしれません。
この先、つながるかもしれない、そんな下心があったかもしれません。

ただ、ちょっとがちょっとではなくなり、どんどん時間が取られるようになります。
有料に切り替えるのも、言いづらいです。

そのうち、こちらに不満が溜まってしまいます。
お互いいいことはありません。

ちまたにある「相談は無料です」とか「初回無料です」。

これは基本的に初回無料相談で来てもらい、その先の有料契約(顧問契約)につなげていく方向性です。
これは「有料契約時に回収する」ということで、無料が前提ではないわけです。

税理士会や区役所などの無料相談、なんていうのもあります。
これはお客様からは料金をもらいませんが、税理士会や行政から、税理士に報酬が支払われています。
税理士から見れば、有料相談です。

やはり基本は有料

仕事である以上、有料であるべきです。
ある一定の技術を持っている人は、そのために時間やお金を費やしています。
だからそのパフォーマンスを、人に提供できるわけです。

美容師の方が髪を切るのも、
料理人の方が料理を作るのも、
税理士が税金のことを話すのも、その裏付けがあるわけです。

仕事でなければ、無料でもいいでしょう。
無償でもいいでしょう。

でも、仕事として行う場合には、有料であるべきです。
適切な価格を提示すべきです。

もしこれを無料にしたり、不必要に下げた場合、何が起こるか。
その人の、そして業界全体の、相場を下げていくことになります。

「税理士は誰でも1,000円で決算して、申告書作ってくれるよ」

もしこうなったら、税理士業自体が成り立ちません。
自分たちで、自分たちの首を絞めることになるのです。

ゾウさん

冒頭の写真の全体ゾウは、こんな写真です。

知り合いにこの写真を見せてもらい、思わず吹いてしまいました。
と同時に、ものすごい本質突いてるな〜と思ったものです。

このゾウさんは100円入れないと、絶対に動きません。
100円でのサービスは3分(ぐらい)でしょうか。

ちゃんと明示していますから、この値段なり時間、サービス内容に納得しない人は、乗りません。

プロとしては、このくらいの潔さが必要だと思ったのでした。

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