決算書が見たくなるには?

『解きたくなる数学』

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決算書のつくり方
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なぜ社長は決算書に興味がないのか?
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解きたくなる数学

『解きたくなる数学』という本を読みました。
佐藤雅彦氏、大島遼氏、廣瀬隼也氏の共著です。

解きたくなる数学、ってどんなもの?と考えてみました。
数学を解くとき、どうするか?

計算問題なら、紙に式を書いて計算してみたくなる。
図形の問題なら、補助線を引いてみたくなる。

実際に手を動かしてみたくなるものが、解きたくなることだと思います。

これを会計に置き換えてみます。

見たくなる決算書?

「解きたくなる数学」を会計に置き換えるとどうなるか?
「解きたくなる会計」では、簿記の試験になっちゃいそうです。

さしづめ「見たくなる決算書?」って感じでしょうか?

「見たくなる決算書」ってどんなものか、考えてみました。

たぶん、自分(たち)ががんばった結果が、成果が現れている決算書なら、見たくなるのではないでしょうか。

テストの答案が返ってくる、あの気持ちと一緒です。

「80点は超えてると思うけど・・」というドキドキ感。
そんな決算書であれば、これは見たくなります。

『解きたくなる数学』の中に、佐藤氏のこんな言葉があります。

・数学の文章は、概して、問題自体、何を言っているのか分からない
・数学の文章は、概して。義務的な気持ちにさせる

ここがこの本のスタートだったそうです。
そして、この本ができる。

今の簿記・会計や、決算書の解説も同じだと思います。
・何が書いてあるか、まったく分からない
・見る気も起こらない

そして「決算書の読み方」なる本には、どの本もほぼ同じ。
わけのわからない、むずかしい解説、ちっとも実感できない事例。
ますます遠ざけているようです。

いかに手軽に、楽しめるか

いかに手軽に、楽しめるか。
数学の本なら、いかに解きたくなるか?

「こうすると、どうなるんだろう?」

これは数学でも日々の仕事でも同じです。
興味を持ってことにあたれば、そういう気持ちになります。

そして「こうすると、どんな答え(決算書)になるんだろう?」

これを自分たちの仕事に置き換えて考えていければ、会計は身近になります。

「こうすると、どうなるんだろう?」
「こうすると、こうなるのか」

手を動かして図形の問題を解いている感覚です。
そうやって仕事(=会計)に接すると、いい方向に進むと思うんです。

※もうすぐ『新・解きたくなる数学』も出るようです。
たのしみです。

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