石垣

先日、熊本城へ行ってきました。

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決算書のつくり方
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なぜ社長は決算書に興味がないのか?
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地震で石垣が崩れたり、瓦が落ちてしまったり。
その一方で、飯田丸五階櫓は角の石垣1本で守られました。

飯田丸には近づけませんでしたが、似たような状況をこちらでも見ることができました。
行幸橋の脇です。
ishigaki
石はひとつひとつを、ちゃんと積み上げていかないと成り立ちません。
その技術は簡単なものではありません。
しかもそれは目に見えるので、欺きようがない。

一方のコンクリートは、ベニヤで型枠を作り、流し込めば簡単にできます。
しかも頑丈なので、ある種の信頼感が生まれます。

でも一度固めてしまえば、中はどうなっているかは正直わからない。
設計図どおり、規定通りに作られているという信用の上に成り立っています。
鉄筋は規定通り入っている、水は適量だ、ゴミやら動物やらが入りこむはずはない・・

そうやって強固な概念が出来上がると、安全神話が生まれます。
コンクリート建築であれば、壊れることはない。
建築はコンクリートで作るべきだ・・

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原価計算は、全部原価で計算するのが正しい。
決算書を分析して、異常値に対応しよう。
税務会計に従って、減価償却費を計算しよう。

「こう決まっている」ので
「前の人がそうやっている」ので

なぜ?という疑問を持たずに50年、500年もやっている。
疑問を持たずに前例通りは、ラクなことです。
でも、「想定外」の事象が起きると脆いです。

本質は残ります。

短い時間でしたが、いい旅になりました。