戦略的会計へ ★ 谷口税理士事務所

税理士 谷口敏文のblogー決算書は経営の役に立ちません

もう「糸氏エクセル」「糸氏ワード」はやめた方が・・・

time 2020/06/25

電子化するというのは、どういうことなのでしょう?
WordやExcelで、紙の書式に合わせた文書を作成することでもなく、
紙で書いたものをスキャンする、ことでもないと思います。

「データ」でやり取りするということではないでしょうか?

「糸氏エクセル」

「糸氏エクセル」。

エクセルやワードで作られた役所の書式を、揶揄した言葉です。
Excelはもともと、データを処理・活用するためのソフトです。
(「表計算ソフト」という言い方は好きではありません)

おもに役所で、もともと紙で作成された書式を、Excelで作成します。
Excelを方眼紙のように使い、紙の書式を完コピします。

たとえば、「123-4567」という郵便番号を入力してほしいときに、
1つのセルではなく、各セルに1つずつ数字を入れさせる書式になっています。

この書式の場合、郵便番号の1桁目(?)は、K列の16行目に入力しなければなりません。
郵便番号の2桁目(?)は、L列の16行目、以下・・・

各セルの数字は何の意味も持たなくなります。

このようにもともとのデータを、バラバラにしてしまう。
つまり、「紙」という漢字を「糸」と「氏」に分解してしまう。

こんなところから「糸氏エクセル」なんて言葉が生まれたようです。

1つのセルに郵便番号の情報を入力すれば、123-4567、あるいは、1234567という情報を持てます。
例えば郵便番号による「地域別の申請状況」なんて分析ができます。

「そんな分析、しないよ」

そんな声も聞こえてきそうですが、するかしないかは、そのとき判断すればいいです。
ただ、この役所の書式だと、そういう分析をしたいときに、できません。
(高度なプログラムでも組めば、できるかもしれません・・)

データで持つ意味は、この記事に書いています。
(個人的には、会計事務関係者の方には、ぜひ読んでいただきたいです)

・ワープロではなく、データソフトとして使う(Excel ピボット)

「糸氏ワード」

「糸氏ワード」という言葉は、あまり耳馴染みがありません。
が、似たようなことは現実にあります。

例えば、Wordで作成された、振込口座の口座番号を入力してもらう書式。

改行マークが不気味です。

で、口座番号1234567を入力しようと、1つ目のマスに「123・・」と入れようとすると、事件が起こります。

タテに書類が伸び始めます・・・

電話番号などの入力も、ゾッとします。

いちおう( )カッコに合わせて番号を入れていきますが・・・

苦労してお作りになられた書式は無残にも・・・

(注)この書式のお作法は、入力した文字分、空白を消さなければなりません。

まず紙で書式を作るのではなく

まず書式を紙で作ることを、やめてみてはどうでしょう。
この発想から抜けないと、いつまでも「糸氏エクセル」「糸氏ワード」からは逃れにくくなります。
体裁を整えるためには、どうしても「糸氏エクセル」「糸氏ワード」となります。

電子化するなら、電子化の書式(htmlなど)に合わせるべきです。
紙のものを、力技で無理やり電子化してはいけないのです。

「糸氏エクセル」「糸氏ワード」は電子化したことにはなりません。

お役所の皆さま、早く決別してください。 m(_ _)m

(会計事務関係の方も)

書いてる人

谷口敏文
(税理士 ㈱TKS 代表取締役)

決算書作りに疑問を感じていたとき、戦略MQ会計に出会う。
経営の役に立たない決算書から、経営に役立つMQ会計を広めるべく日々活動中。

■ 登録商標について

・「MQ会計」「MQ戦略ゲーム」「企業方程式」は、これを考案開発された西順一郎先生の会社、 株式会社 西研究所 の登録商標です。

・P、V、M、Q、PQ、VQ、MQ、F、G は西順一郎先生の著作物です。