戦略的会計へ ★ 谷口税理士事務所

税理士 谷口敏文のblogー決算書は経営の役に立ちません

3月決算は5月に申告。決算説明がピークです。

ひと目で見てわかる?

決算書には5つも利益が出てきます。

・売上総利益
・営業利益
・経常利益
・税引前当期利益
・当期純利益

しかも損益計算書の下の方は利益のオンパレード。

「営業利益が1000で、これに営業外収益300を足し、営業外費用の200を引いて・・・」
一般的な説明はこんな感じでしょう。

決算書には漢字と数字(正の整数)が並んでいます。
どれがプラス項目で、どれがマイナス項目か、パッと見てわかるのは経理や会計人ぐらいでしょう。
しかももし経常利益がマイナスなら、「経常損失」と漢字が変わって、数字は正の整数になります。

社長は「うんうん」と聞いてくださいますが、実際にはやっぱり分かりにくいのです。

金額にマイナスはありえない!?

損益計算書は差引で利益を求めていきます。
足し引きだと複雑だし、間違えやすそうです。

だったら、こんな表記はどうでしょう。

マイナス項目は「ー」(マイナス)を付ける。
(わかりやすくするためマイナスは赤にしていますが、黒で構いません)

ひと目で分かるし、利益か損失か、いちいち変える必要がありません。
また、エクセルなどで書式を作るときも、計算式がシンプルです。

スッキリしてますよね。
次の利益の算式も、前の利益からsumでくくればOKです。

どうせsumでくくるなら、いっそなんちゃら利益はなくして、一気にすればもっとスッキリです。

実際、国際会計基準では、途中の利益を取っ払って表記する方向ですし。

仕訳をマイナスでしていいのか?

マイナス表記といえば、仕訳のマイナスはありなのか?
簿記の授業では、マイナスの場合は逆仕訳をすると習います。

先日これについて、ネットを見てみました。

「ありえない」
「金額(お金)にマイナスはないだろう」
「法律で決まっている」
「大企業では(マイナス入力を)やってる所あるよ」
「問題ないんじゃないの」・・・

私も調べてはいるのですが、現段階で法律など、明快な根拠は見つけられません。

でも、実際私はマイナス金額で仕訳を入れることはよくあります。
その方があとあと加工もしやすいし、何よりシンプルだからです。

会計ソフトはどうなっている?

もし法律とかでダメなら、会計ソフトはマイナス入力できないんじゃないかと思います。
で、由緒あるTKCの会計ソフトの仕様を見てみると、できるようです。
(「整数」というのは、小数点以下がない、ゼロを含めた正負の数をいいます)

マイナス入力がダメなら、入力できないようにすると思います。
わざわざ倍の負荷がかかる設定にはしないと思いますので。

「慣習ではマイナスは使わない」のでしょうけど、私は使っていいと思いますね。

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【編集後記】

昨日は伊勢原(神奈川県)のお客様のところへ。
小田急線の次の駅は「鶴巻温泉」
さらに10数駅行くと「箱根湯本」

温泉に後ろ髪を引かれつつ、事務所に戻りました。

書いてる人

谷口敏文
(税理士 ㈱TKS 代表取締役)

決算書作りに疑問を感じていたとき、戦略MQ会計に出会う。
経営の役に立たない決算書から、経営に役立つMQ会計を広めるべく日々活動中。

■ 登録商標について

・「MQ会計」「MQ戦略ゲーム」「企業方程式」は、これを考案開発された西順一郎先生の会社、 株式会社 西研究所 の登録商標です。

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