戦略的会計へ ★ 谷口税理士事務所

税理士 谷口敏文のblogー決算書は経営の役に立ちません

販売中?(機会損失のお話)

time 2019/10/19

飲み物を買いに自販機の前に来ました。

全商品1本90円、これはお得ですが・・

1本90円はお得です。さっそく購入しようと販売機を見ます。

交通系カードなど、キャッシュレスでは買えない自販機でした。
100円玉を入れて購入しようとすると、お金が戻ってきます。

「あれっ?」

よく見ると、こんな表示が。

「10円玉 釣り切れ」

10円玉のお釣りが出ませんから、100円玉はもちろん、500円玉も、1000円札も使えません。
90円ちょうどを入れなければなりません。

あいにく持ち合わせがなかったので、購入を見送りました。

商品はたくさんあるのに

この自販機、売り切れている商品はありませんでした。

ということは「予想以上にいっぱい売れたので、お釣りが無くなってしまった」のではなさそうです。
自販機の構造はよく知りませんが、10円玉の補充が十分にされていなかったと思われます。

こういう現象を「機会損失」といいます。

売る商品はあるし、買いに来るお客さんはいるのに・・・
(釣り銭を補充が不十分で、)売上(利益)を逃してしまった・・・

一番もったいないですよね。

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機会損失は把握できているのか?

「売り上げた」数量や金額は、記録がありますから、把握できます。
いくら売り上げた、儲かったが分かります。

では、売りそこねの記録は帳簿に載っているでしょうか?
答えは「いいえ」です。

店員さんのいるお店なら、お釣りがなくて買えなかった事実はわかります。
すぐに両替に行くことも、できたでしょう。
いくら売り逃した(儲けそこねた)かも、わかると思います。

また、その報告が上司にきちんと上がる仕組みができていれば、今後の対策も打てます。

では、この自販機の機会損失は把握できているのでしょうか?
これが常態化していて、1日に何十本も売り逃していたら、もったいないです。

100円でも売れるけど、90円のほうがさらにお客さんを惹きつけられる。
そう思って90円にしたとしても、これなら100円にして、確実に売っていたほうがもっと儲かっていたかもしれません。

自販機だから、たいして売上を期待していないかもしれません。
いや、実はもっと売り上げられるのに、「所詮自販機の売上なんて、こんなもんだろう」と思いこんでしまっていたら、もったいないです。

今回は自販機ですけど、これが売り場の状況なら、まずいです。

売れなかったものは売上になりません。

もともと売れなくて、売上がなく、記録がされなかったのか?
本当は売れたはずなのに、何らかの理由があって、売り逃しているのか?
店員の態度が悪くて売りそこねたのか?

そして、それが何らかの方法で把握されているのか?

これも経営上、重要なことだと思います。

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書いてる人

谷口敏文
(税理士 ㈱TKS 代表取締役)

決算書作りに疑問を感じていたとき、戦略MQ会計に出会う。
経営の役に立たない決算書から、経営に役立つMQ会計を広めるべく日々活動中。

■ 登録商標について

・「MQ会計」「MQ戦略ゲーム」「企業方程式」は、これを考案開発された西順一郎先生の会社、 株式会社 西研究所 の登録商標です。

・P、V、M、Q、PQ、VQ、MQ、F、G は西順一郎先生の著作物です。