どこにポイントを置くか

地下鉄のエスカレーター

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速さの違うエスカレーター

エスカレーターには、3種類あります。

・いわゆる標準的なスピードのエスカレーター
・少し速いエスカレーター
・ゆっくりめのエスカレーター

それぞれ意図するところがあって、そのスピードになっていると思います。
しかし、その意図が伝わらない(伝わりにくい)こともあります。
意図した行動を促せず、意図しない行動を取られてしまう・・・

なぜ速度を変えているのか?

速いスピードのエスカレーターの意図は、こうのようです。


(吸い込まれるようなスピードだったエスカレーター)

・エスカレーターは速く動かしています
・だから、エスカレーターで歩いたり走ったりしないで
・だから、2列で整然と乗ってほしい

でもこの意図が伝わらない人には、
「そう、急いでんだから、このくらい速くないと」
とさらに加速させてしまうことになります。

反対に、
・速すぎる
・怖くて乗れない
という方が出てきます。

一方で遅いエスカレーターは、
・エスカレーターはゆっくりです。
・あわてず落ち着いて、2列で乗りましょう

という意図を持っているのでしょう。

これまた反対に、
・遅すぎるので、2段飛ばしで行かないと
・遅すぎて突っ掛りそうになったよ
という方が出てきます。

伝えるのは難しいですが

直接的に「ダメです」とか「捕まります」みたいな言い方がいちばん効くと思います。

富士山弾丸登山者やバックカントリースキーヤーには、「遭難しても救助に行きません」とか、「救助費用は3,000万円です」とかして、実例を作れば、激減するかもしれません。

いろいろな事情から、間接的な表現、弱い表現になると、伝わりにくくなってしまいます。
「そういう意図ではないんだけど」とこちらが思うのは、伝え方のまずさでしょう。

こちらの意図しない伝わり方をしていたら、
・こちらの言葉が足りてるか?
・他の表現方法はないか?
などを考えてみましょう。

「誤解を招いたなら、申し訳ない」

と本心では「誤解したあんたが悪い」とでも言わんばかりの薄っぺらな謝罪をする方々も多いですが、誤解を招かないような発信をしていくように、細心の注意を払いたいものです。

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