量の値段から質の値段にしないと、時間が生まれない

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量と値段

・何時間働いたから、給料はいくら
・何時間残業したから、いくら割増
・何時間かかる(かかった)から、ご請求はいくら
・業務量、作業量が増えたので、値上げお願いします

これらは「時間単価 ✕ 時間数」という式で計算されます。

この時間単価は、基本的に一定です。
時給の場合の時間単価は、なかなか自分の思いどおりにはなりません。

一方で時間数は比較的調整しやすく、「自分の都合でも」増減が可能です。
だから、1日◯時間以上働くとか、作業量が増えたという時間数に影響されて金額が決まってきます。

「今日もたくさん(の時間)働いた〜」は、ほんとはいい言葉ではありません。

質と値段

・あなたは◯◯ができるようになったので、時給をアップします
・ダラダラやっても(勤務の拘束)時間いれば、給料はもらえる
・この仕事ですと、報酬(一式)は◯◯円です

質(能力)が上がれば報酬は増やせます。
交渉材料にもなります。

一方で質は、見えやすいものと見えにくいものがあります。
・これで100万円?(高い!)
・これで1万円?(高すぎない?)
・ここまでやっているのに1万円?(もっと高くしてよ!)
・ここまでやってもらっているのに100万円?(でいいの?)

同じ言葉でも、おたがいの認識は真逆のこともあります。
高い・安いといった判断ラインを探るのは、経験が必要かもしれません。
(もっと高い値段にしておけばよかった・・)

どちらの金額?

今までより能力が上がったので、時給が2割上がりました。
今まで通りの勤務時間働けば、1日の給料は2割増しになります。

では、時給が2割上がったけど、給料は今まで分ぐらいでいいので、時間を短くしたい。

ざっと計算してみると、8時間を6.5時間にしても、今までとほぼ給料は変わらない。
ならば、時間を6.5時間に減らして時間を生み出し、自分のために使いたい。

としたいところですが、なかなかそれは認められにくい。
払う側ともらう側の認識がずれているからです。

「やることやったので、帰ります」

払う側が能力(仕事)に対して給料を払っているなら、帰ってもいいはずです。
それをしないのは、能力給といいながら、時間に対して給料を払っているからでしょう。そっちの方が計算とか簡単でもありますし。

時給の考え方、というか第2次産業革命の工場的な働き方(みんな同じ時間に工場に来て、同じ時間に帰る)、工場の稼働時間を中心にするような考え方から抜け出ていないから、リモートワークなどでも変なことになってしまうのです。

工場的な働き方が必要な業種は、そうするのが良いと思いますが、その必要がないのに工場的な考え方が変わらないところは、意外にあります。

働いた時間に対して支払うのではなく、働いた成果に対して支払う。
仕事をした時間に対して請求するのではなく、仕事をした成果(効果)に対して支払ってもらう。

そういう考え方が、理解が深まってほしいです。

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