たくさん稼ぐと、重い税金!?(所得税の累進税率)


所得税の税率表(速算表)

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所得税の税率

所得税は超過累進税率です。
所得が多くなれば税率が上がっていく、という仕組みです。

税率は、5%、10%、20%、23%、33%、40%、45%と上がっていきます。
たくさん稼ぐ人には、たくさん税金を負担してもらおう、というわけです。

5%ならまだしも、45%なんて言ったら、半分近く所得税で持っていかれる。
これでは働く意欲もなくなっちゃいますよね。

では、ほんとうにそんなに重い税金なんでしょうか?

最初に掲げた所得税の税率表(速算表)、よく見ると、単純に税率をかけて計算しているわけではありません。
いったいどんな計算をしているんでしょうか?

計算してみましょう

例えば所得が330万円の場合、税額はこう計算します。

330万円 × 20% – 427,500 = 232,500円

税率区分が20%なので、もし単純に20%をかけると、66万円になります。
でも、232,500円。割り算すると、7%ほどです。
なんかずいぶん違います。

所得税は超過累進税率といい、所得の区分ごとに、税率をかけたものを積み上げていくように計算します。
税金のかかり方を図にすると、こんな感じです。

つまり速算表では、単純に税率をかけた金額から、その区分の中で税金のかからない部分(色のついた部分)を除く計算をしていたわけです。

所得税(率)は、実はそんなに高くない

こうやってみると、所得税はそう高いわけではありません。
速算表どおりにで計算した各区分の税額とその負担割合は、次のようになります。

表面的な税率でみると、例えば所得が900万円の方は23%の税率区分になります。
でも、実際に負担する税金をもとに計算してみると、負担している税金は16%ほどなのです。
(確かに少ない額ではないですし、順に重くはなっていきますが)

むしろ、所得金額に関係なく一律に10%となる住民税や、個人的な事情を考慮しない給料の額面に15%近くかかる社会保険料の方が、負担としてはキツイものです。

収入(所得)に対して、どんなふうに負担が課せられているか正しく知っておきたいものですね。

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