借金がなかったら?(たとえば流動比率)

決算書の解説本などを見ると、いろんな分析比率が出てきます。

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決算書のつくり方
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なぜ社長は決算書に興味がないのか?
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売上高経常利益率、流動比率、長期固定適合率・・・
と漢字の羅列で気絶しそうです(笑)

例えば流動比率

この比率は、流動資産÷流動負債で計算します。
ごく簡単に表せば、手持ち現金÷借金です。

借金より手持ち現金が多い方がいいに決まってますから、
通常「手持ち現金 > 借金」となることが好ましいです。
そして、流動比率は 100% を超えていないとまずいんだそうです。

100% を超え、数字が大きくなればより安全、
100 より 150、150 より 200・・・ となっていきますね。
解説本を見ると、150% は最低、200% あれば安泰、みたいな本が多いです。

でもこの比率、科学的な根拠があるようには思えません。

借金より手持ち現金が 3倍あれば・・・
それだけお金に余裕があれば、借金していないでしょうし、
というわけで、あまり大きな数字も現実的ではないのでしょう。

借金がない場合の流動比率は?

100 ÷ 0(ゼロ)=?

100 ÷ ゼロ は、ゼロ?それとも無限大? あるいは・・・?

算数の世界では、この 100 ÷ 0 は「意味がない」という理解だそうです。
100 の中に 0 がいくつあるか?
計算しても意味がないし、証明(検算)を試みると矛盾を起こします。

まぁ、私は流動比率自体も意味がないように思いますけどね(笑)