試算表は必要とされているのか?

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試算表は会計事務所の商品?

会計事務所が提供する試算表。
会計事務所の商品ともいわれています。

「商品」ですから、その品質管理にも気を遣われているようです。
間違いはあってはならない。

さらにいろいろな分析シートなどがついてきて、冊子のようになっているものも見たことがあります。

あるとき、それを見せていただいた方に「立派な試算表ですね、どのくらい活用されていますか?」とお伺いすると、

「郵送されてくるけど、ほぼ見ないであそこに(笑)」と。

開封もしていない会計事務所からの試算表が、指さした先の棚に「突っ込まれて」いました。

なんか不思議な感覚です。

試算表はおまけです

私の場合、ご希望があれば試算表「も」提供はしています。
会社によっては、銀行に渡しているところもあるからです。

私が提供しているのは、冒頭の一覧表です。
1枚のシートです。Excelで作ってます。
これが主力商品で、試算表は「おまけ」です。

実物なのでぼかしてしかお見せできませんけど、主力商品は、年間の損益推移表です。
製造業でも、他の業種でも同じです。

ひな型はいちおうありますが、お客様の希望に合わせてカスタマイズもしています。
これ1枚で、いろいろ判断してもらえるようにしています。

全体を把握、先を予測

この表には、常に1年分の情報が入っています。
前期があれば前期実績も入っています。
大まかな計画があれば、それも反映できるようにしています。

また、常にアップデートして、今期はどんな着地になるか。
この1枚でわかるようにしています。

シミュレーションもできますし、もちろん税額計算もして表示しています。

私が知る範囲では、試算表を見て、分析して、売上が上がった下がった。
ナントカ比率がどうだこうだ、はあまり必要とされていません。

経営者は過去にはあまり興味はなく、
今期はどうなる?
この先どうしていこうか?
に興味があります。

試算表「も」大事かもしれませんが、それに囚われすぎず。
お客様のニーズに応えられるようにしていきましょう。

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