戦略的会計へ ★ 谷口税理士事務所

税理士 谷口敏文のblogー決算書は経営の役に立ちません

最初に間違えてしまったのかも?(チャージ)

time 2020/02/14


チャージして領収書をもらってみました。

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領収書があるから経費になるわけではありません

「領収書があれば、経費になるよ」
「経費にしたいなら、領収書もらわないと」

よく聞くお話しですが、これは正しいわけではありません。

個人事業でも、会社でも、その業務なり事業に必要な費用は、経費になります。
会社が事業所の家賃を払ったり、飲食店が食材を仕入れたり、事務用品を買ったり。

Aさんが仕事で使うボールペンを、110円で買ってきました。
封を開けて、実際に使い始めれば、そのボールペンの購入費110円は経費になります。

Aさんは、経理の人から、そのボールペンの購入費110円をもらいます。
経理の人は、その支払いについて、記帳します。

領収書は「110円の仕事用のボールペンを買った」ことを明確にするものになります。
まどろっこしいかもしれませんが、事実とお金の流れはこうなっています。

SuicaやPayPayにチャージします

キャッシュレス化の先駆けとも言える、Suicaを始めとする交通系ICカード。
ICカードは事前にチャージして使います。
例えば5000円チャージすれば、5000円分の電車賃が払えます。

当初は交通費だけでしたが、その後コンビニなどでの支払いができるようになりました。
Suicaでおにぎりも、飲み物も、電池やノート・パンツまで、コンビニで買えるものは、買えます。

PayPayなども同じです。
クレジットカードや預金口座にひも付けて使うこともできますし、Suicaのようにチャージして使うことができます。

チャージはお財布にお金を入れただけ

「チャージしたときに領収書をもらってくれば、(それで)経費にできるよ」
「チャージした領収書があれば、(明細かなくていいから)経費精算がラクだよ」

そういうお話もよく聞きます。
お客様からも、聞きます。

これは間違いです。

チャージの領収書で、経費処理をすると間違いです。
チャージした時点では、財布に紙幣を入れたようなものです。

もちろん業務上の交通費を払うことや、事務用のボールペンをコンビニで買うこともできます。
が、休みの日に読むマンガ雑誌や、カップラーメンも買うことができます。

チャージ後、実際に仕事に関して使った場合に、その時の領収書をもって、経費とすることができるわけです。

チャージの領収書と、ボールペンを買ったときの領収書を精算にまわしたら、経費は二重計上で脱税になります。
お金は会社から二重にもらうことになり、横領になります。

チャージでは精算せず、使った都度、経費処理が正しいです。

領収書にしたのが間違いでは?

PayPayのチャージをしたときに出る紙は、「ご利用明細票」となっています。
一方で、Suicaのチャージをしたときは、「領収書」が出てきます。

もともと電車の切符の購入では、領収書をもらうことがありませんでした。
切符は降りるときに回収されてしまいます。

切符の代わりとして登場したからでしょうか。
チャージを交通費の前払い的な扱いと、考えたのでしょうか。

チャージしたことに対して「ご利用明細票」とか、「入金票」といったものが出ればよかったのでしょう。

・チャージしたときに「領収書」が出る
・領収書があれば経費になる(と思いこんでいる)

こんなことから、
「チャージしたときに領収書をもらってくれば、(それで)経費にできるよ」
「チャージした領収書があれば、(明細かなくていいから)経費精算がラクだよ」

こんな流れになっていってしまったのかもしれません。

ともあれ、チャージの領収書があっても、それは経費ではありませんから、お間違えのないように。

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書いてる人

谷口敏文
(税理士 ㈱TKS 代表取締役)

決算書作りに疑問を感じていたとき、戦略MQ会計に出会う。
経営の役に立たない決算書から、経営に役立つMQ会計を広めるべく日々活動中。

■ 登録商標について

・「MQ会計」「MQ戦略ゲーム」「企業方程式」は、これを考案開発された西順一郎先生の会社、 株式会社 西研究所 の登録商標です。

・P、V、M、Q、PQ、VQ、MQ、F、G は西順一郎先生の著作物です。