戦略的会計へ ★ 谷口税理士事務所

税理士 谷口敏文のblogー決算書は経営の役に立ちません

セミナー参加費の元を取るには、いくらの売上が必要??

time 2019/12/25

■ 戦略MQ会計セミナー(基本編)のご案内

コスト意識を持とう・・

お客様から、「こんなのを見つけたんだけど、変だよね?」
とお話をいただきました。内容はこうです。

・1万円のセミナーを会社の経費で受けた。
・会社の営業利益率が10%だった場合、この1万円は10万円の売上に換算できる。
・ということは、セミナーに参加費を捻出するには、10万円の売上を稼ぎ出さなければいけない。
・本当にその1万円で受けたセミナーは、10万円以上の売上を稼ぎ出せるのか?
・その発想、つまりコスト意識が持てるかが大事だ。

書いている方は、会社の社長さんです。
中小企業診断士の資格もお持ちのようです。

そして、その記事には、自営業の方、コンサルの方、社労士の方などが意見を書かれていました。
皆さんの意見はこうです。

「その通り。この感覚なかったらまずいよね」と。

さて、あなたはどう思われますか?

このロジックは、こうだと思います

営業利益率10%というのは、売上高に占める営業利益の割合を言います。
ですので、記事で書かれている売上と営業利益との関係は、こうなります。

記事には、売上と営業利益との関係しかありません。
途中がちょっと端折っているので、一般的なPLを復元してみます。
原価は仮に入れてみました。

こんな形でPLを示すと、管理会計を知っている方からこんな意見が出てくるでしょう。

この社長のこの意見、「会社の営業利益率が10%だった場合、この1万円は10万円の売上に換算できる」はおかしい。

そして、こんな意見を言うでしょう。
・セミナーの受講費は販売管理費になる
・販売管理費を賄うのは売上総利益である
・売上総利益で1万円を賄うためには、25,000円の売上をあげなければならない

25,000円の根拠は、こうです。
売上総利益が売上の40%ということは、売上総利益の1万円(40%相当額)に見合う売上は25,000円。
「10,000÷0.4=25,000」という計算です。

なるほど、説得力がある。

そう思いますか?

率で考えると間違える

営業利益率の10%も、売上総利益の率40%も、私には違和感があります。

売上高を10万円としているのでピンとこないかもしれませんが、会社の売上高には、いろいろな商品の売上が集計されています。

原価100円で、売値が10,100円の商品Aがあるかもしれません。
売値が1万円で、原価が5,000円の商品Bがあるかもしれません。

商品Aなら1個、10,100円の売上で1万円を生み出せます。
商品Bなら2個売れば、1万円を捻出できます。2万円の売上で足ります。

この1万円は、PLだけ、率だけでは見えてきません。

MQ会計で考えれば、セミナー受講費1万円分のMQを稼ぎ出すヒントが得られます。
いや、それ以上のMQを稼ぐヒントが見つかるかもしれませんよ。

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書いてる人

谷口敏文
(税理士 ㈱TKS 代表取締役)

決算書作りに疑問を感じていたとき、戦略MQ会計に出会う。
経営の役に立たない決算書から、経営に役立つMQ会計を広めるべく日々活動中。

■ 登録商標について

・「MQ会計」「MQ戦略ゲーム」「企業方程式」は、これを考案開発された西順一郎先生の会社、 株式会社 西研究所 の登録商標です。

・P、V、M、Q、PQ、VQ、MQ、F、G は西順一郎先生の著作物です。