戦略的会計へ ★ 谷口税理士事務所

税理士 谷口敏文のblogー決算書は経営の役に立ちません

貸借対照表、損益計算書は俗に「決算書」と言われます。

表紙をよく見ると

決算が終わり、税理士から渡された決算書。
その表紙をよく見ると、「決算報告書」と書いてあります。

報告書ということは、誰かが誰かに報告するためのものです。
では、誰に対して?

経理担当者や税理士から、社長への報告のため?

決算報告書は誰が、誰のために作っている?

決算報告書は、会社が作ります。
作成責任者は、社長です。

ということは、報告先は社長ではないでしょう。

報告先は次のようになっています。
・上場企業 → 内閣総理大臣
・その他の企業 → 株主、債権者、税務署

では、何のために作るのでしょう?
・上場企業 → 投資家保護のため
・その他の企業 → 株主(配当計算のため)、債権者(与信管理のため)、税務署(税金計算のため)

目的に「経営のため」という言葉は出てきません。

なぜなら、経営のためには使えないからです。

■ 6/6 戦略MQ会計セミナー(基本編)
■ 6/21 Excel活用セミナー(基本編)
■ 7/4 戦略MQ会計セミナー(基本編)

単なる瞬間でしかありません

企業・事業経営というのは、継続的に続いているものです。
生き物に例えれば、生まれたら死ぬまで、時の流れの中で継続して、有機的に動いているものです。

決算(報告書)は、それを切り取ります。
決算日で区切って、時間を止め、瞬間を見ます。

動いているものを、止まっているものかのように見ます。
しかし、こちらが人為的に止めたと思っていても、その次の瞬間から、会社という有機体は動いています。

細切れにして分析すれば、わかったような気にはなります。

しかし、有機的に動いているものは、それぞれがお互いに補完しています。
人間関係のように、ついたり離れたりしながらバランスを取っていきます。
次の瞬間にはどういう関係性になっているかは、わかりません。

経営者が決算書を見て、分かったようで分からないのは、自分が興味のある、自らが営んでいる日々の経営から得られる有機的な情報が、決算書には載っていないからです。

なぜなら決算書は、動きの載らない、いわば死亡診断書でしかないからなのです。

書いてる人

谷口敏文
(税理士 ㈱TKS 代表取締役)

決算書作りに疑問を感じていたとき、戦略MQ会計に出会う。
経営の役に立たない決算書から、経営に役立つMQ会計を広めるべく日々活動中。

■ 登録商標について

・「MQ会計」「MQ戦略ゲーム」「企業方程式」は、これを考案開発された西順一郎先生の会社、 株式会社 西研究所 の登録商標です。

・P、V、M、Q、PQ、VQ、MQ、F、G は西順一郎先生の著作物です。