加減を知る、知恵を使う

昨日の日中は、20℃近くありました。

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コントロールできないもの

世の中、思い通りにならないことは、山のようにあります。

たとえば、事務所の冷暖房は、各個室で冷房・暖房の切り替えができません。
そういう決まりに合意のもと、借りてるわけですから、しかたないです。

今の時期は暖房になっています。
昨日みたいな日でも、エアコンをつければ、「暖房 27℃」となります。

それでは暑くてたまらないので、温度を下げます。

暖房になっていても温度調節はできるので、ここで調整します。
このエアコンでは、15℃まで下げられます。

エアコンの温度がどこまで下がるか(上がるか)は、やってる人は少ないかもですね。
(ちなみにこのエアコンの暖房の最高設定温度は、30℃でした)

15℃設定の暖房、暑くはないけど、涼しく(寒く)もないです。
基本が「暖房」なので、寒く感じないようになっているのかもしれません。

もし冷房で15℃の設定にしたら、凍えますけどね。
温度調節の自由はありますが、ここまでです。

暖房ではなく、「送風」にすることもできます。
でも、空気の循環だけなので、部屋の中が暑いとあまり効果は感じません。

あとは窓を開けたりドアを開けたりするなど、エアコンに頼らないで解決でしょうか。

加減を知らないと、コントロールできない

森の中を歩かなければ、クマさんに出会うことはないでしょう。
餅を食べなければ、のどに詰まることはありません。

危ないことはしない、危険なところへは近づかない、というのが鉄則なんだろうと思います。
でも、森の中も散歩できない、おいしいお餅も食べられないのでは、人生の楽しさ半減です。

森の中でクマさんと遭遇する体験はしたくありませんが、動物園で実物を見ることができます。
お餅は食べてみることで、伸び具合や一口で食べられる分量を知ることができます。

リスクゼロの生活というのも考えにくいので、許容できる範囲で、リスクと安全のバランスを取りながら、楽しんでいく。

すべての事象について経験することは難しいですが、多くを経験・体験しておくことで、動物的なカンは付いてくるものです。

会計や税務こそ、加減を知ることは大切だと思っています。

効率化でいちばん大切なことは、何のため?という問い

効率的、合理的なことは必要ですが、それに囚われすぎないことも大事だと思います。

一見ムダなように見えることでも、多くのヒントが隠れていることはよくあります。
むしろその方が、全体的な最適解になっていることも多くあります。
来年から導入される電子帳簿保存法を見ていて、そう思います。

効率化のためのデジタル化が目的だと思います。
でも、そこに税務署の思惑がどんどん巻き付いてきます。

推し進めたデジタル化の結果は、ホコリをかぶったシステムの支払いと、アナログに戻ることだった。
というのは勘弁してもらいたいです。

人もいない、お金もない、時間もない。
なのに責任だけはあるのが、多くの中小零細企業です。

その真逆のお役所が考える仕組みは、得てして手間暇ムダを積み上げた上に尻切れトンボ。

そんなのに巻き込まれないように、お役所にはない「知恵」を使っていきたいものです。

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