道具(ツール)は手になじむまで

私の料理の相棒たち

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まずは使ってみる

「わかる」「知ってる」と「できる」には大きな壁があります。

わかっていても、やってみるとできません。
うまくいきません。

ここを押せば動くはずなんだけど・・
そんなこともよくあります。

とにかく使ってみる

とにかく使ってみる。
習うより慣れよ、です。

台所には「おひつ」「せいろ(24cm)」「せいろ(16cm)」があります。
どれも今では使わない日はないぐらい、愛用しています。

たとえば、かまどさん(土鍋)で炊いたご飯をおひつに入れます。
最初は土鍋で炊いたご飯を食べて、残ったものを冷めてからおひつに入れていました。
でも、次の日食べるとおいしくない。

そこで今度は炊きあがったご飯をすぐにおひつに入れて、そこから食べてみました。

今度は次の日もおいしい。

乾燥しているおひつに、炊きたてを入れます。
ご飯から水蒸気とかがおひつにしみて、適度な水分を保ってくれているからでした。

そんなことネットに書いてある、かもしれませんが、料理愛好家としてはこれも楽しみたい。
使っているからこその、経験値が貯まっていきます。

手になじんでこそツール

道具の使い方に気を取られていると、本来のことに気がいきません。
道具は自分の体の一部のように使えて、はじめてその道具が生きてきます。

例えば会社の経営でも、経営のためにいろいろな数値を使います。
経営の分析をすることもあるでしょう。

この場合でも、数値を出すこと比べることが目的ではありません。

日々の会社の活動から上がってくる数値をもとに判断し、これから先の経営に活かすことが目的です。
反省会、上司からの叱責会、ガンバロー会のためではありません。

MQ会計もわかりやすいので「わかった」気になります。
会計人の方は頭がいいので、そこから分析とかをして社長に話します。
図形であったり、今までの経営分析指標と違ったりするので、新鮮な感じもします。

でも、MQ会計も会社を良くするためのツールの1つでしかありません。
ハサミといっしょで、使い方を間違えると、必要なところを切り落としてしまったりします。

手になじまして使うことで、MQ会計も本来の力を発揮できます。
間違っても「分析すること」が目的にならないよう、正しい理解が必要です。

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先日実家の押し入れから、桐箱に入った萩焼の茶碗や湯呑みが出てきました。
母親が買っていたようですが、押し入れの奥に入っていました。

茶碗や湯呑みも使ってこそだと思います。