決算書会計から戦略的会計へ ★ 谷口税理士事務所

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在庫はどっちが儲かるか?

在庫は多いほうが儲かる?少ないほうが儲かる?

アルバイトのA君に聞くと、こういう答えが返ってきました。

儲かるってことは、たくさん物が売れたってことだから、在庫は少ないほうが儲かってるんじゃないかなぁ。。

会計事務所のBさんは、こう答えました。

A君にはちょっと難しいかもしれないけど、在庫は多いほうが利益が出るんだよ

A君はちょっと疑問を感じつつも、

会計事務所の専門家が言うんだから、きっとそうなんだろうな。。


在庫のなに?

実はこの2人の会話、微妙にかみ合っていません。

質問ではたんに「在庫」としか言っていませんから、
「在庫数量」なのか「在庫金額」なのか、
それによって答えは微妙にズレてきます。

A君は「利益が出る=たくさん売れた」
つまり、数量の視点から在庫を考えています。

たくさん売れた=残りが少ない、だから在庫が少ないほうが儲かる
となるわけです。

一方のBさんは、「利益が出る=原価が少ない」
金額の視点から在庫を考えています。

売上ー原価※=利益

※原価=期首棚卸金額+当期仕入金額ー期末棚卸(在庫)金額

急に算式がごちゃごちゃ出てきて、見るのもイヤになりますね。
これは会計で利益(粗利)を計算する算式です。

※の式の最後で引く期末棚卸金額が大きければ、答えは小さくなります。
すると売上から引く金額が小さくなり、利益が増えます。

もちろんいけないことですが、いわゆる粉飾決算の手口として、在庫の水増しが行われることがあります。
在庫の水増し=「期末棚卸(在庫)金額」を増やすのです。
そうすると、利益が増えることになります。

同じ「在庫」であっても・・

では、在庫は少ないほうがいいのでしょうか?
それとも多いほうがいいのでしょうか?


視点が違うと答えは真逆になります。

商売レベル、現場レベルでは正解はありません。
その会社の業種・形態・商品・経営方針、在庫の場所などにより、在庫に対する考え方は違ってきます。
もちろん、商品を買うのはお客様ですから、会社の都合だけでもダメです。

ただ、どんな会社にも唯一共通していることは、商品を1個でも多く売らなければ、会社にはお金も利益も入ってこないということです。
特に職業会計人と言われる人たちは、ここを間違えてはいけません。

余談ですが、税法をきちんと守っていながら、在庫金額を調整する方法があります。
もちろん、ごまかしやインチキはありません。
合法的に在庫金額を多くしたり少なくすることができます。
その方法は・・・

セミナーなどではお話ししますが、残念ながらblogには書けませんのであしからず。

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