Excelに指示を正しく伝えよう

仕事には欠かせないExcelですが・・

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答えが変わってしまいます

Excelに算式を入れ計算させる。
ごくふつうに行われています。

ただ、計算式(指示)が正しく伝わっていないと、Excelは間違えます。

試験問題なら◯か✕か、真逆の結果になりますし、税金の計算なら足らない(多すぎる)ということが起きます。
これではよろしくありません。

冒頭の計算も、こちらの指示が適切に伝わっていない例です。

どんなミスマッチが起きていた?

冒頭の計算はどういう計算をしてもらいたかったか?

作成者の指示は、

「C4の数字(値)をE4の値で割ってから、D4の値を乗じてね」
=割り算が先だよ

というものでした。

そしてそれを算式で「=C4/E4*D4」と指示したわけです。
Excelはその算式通りに計算しています。

電卓を入れてもらうとわかりますが、「C4/E4」の時点で割り切れず、電卓の表示は「833.333333・・」となります。

これに「*6」すると「4999.999999・・」です。

どうやらExcelの理解では、「=C4/E4*D4」という算式は、C4に対してE4分のD4、つまり6/12(=0.5)として、10000にこの0.5を乗じていたようです。

これがミスマッチの原因です。

税金の計算では割り掛けが多い

税金の計算では「割り掛け」が多いです。
納税者有利の計算です。

掛け割りより、割り掛けの方が数字が少なくなることがあるからです。
冒頭の写真もそうです。
(10000 ✕ 6 ÷ 12 と電卓で計算すると、5000になります)

最近、消費税の中間申告額の計算を税務ソフトに頼らずに、自分でExcelで組んでみました。
ここでExcelと、このミスマッチが起きていました。

正しく金額を入れているのに、税務署から来る税額と比べて、200円税額が多くなっていたのです。

何度算式を見直しても結果が200円ずれる。
その理由がこの計算方法のミスマッチでした。

冒頭のような算式を作って計算させてみて、計算のしかたの違いに気づきました。

ほかにも方法があるかもしれませんが、私なりに算式を組み直して、200円のズレはなくなりました。

int関数を使って、いったん「12で除し」の部分を完結させ、それに当期の月数を乗じるようにしました。

消費税の納税義務の判定など、1円違いでも天地ほどの差が出ることもあります。

<関連記事>
・原則納税者有利です(条文をよく読まないと間違えます)

Excelを味方につけつつも、Excelの計算のクセ(方法)には注意しておきたいですね。

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