視点が違っている?(管理会計と戦略MQ会計)

最近の管理会計は決算書をより「実践的に分析?」して、経営に活かそうとしています。
経営計画を立て、予算を立て、経営を進めようというものです。

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私が学び、取り組んでいる戦略MQ会計。
こちらも経営計画を立て、利益を出すことを意図しています。

税理士等の専門家を含め、「戦略MQ会計って言っても、所詮管理会計の1つだろ」
そんなふうにとらえている方が、少なからずいらっしゃいます。

しかし、戦略MQ会計と管理会計には大きな違いがあります。

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管理会計の視点は決算書、つまり過去にあります。
決算書をもとに、それをどう組み替えていけば利益が出るか。
どういじれば利益が出るか、なのです。

だから、
・売上は前年の5%増!
・経費は前年の10%削減!
そういった大号令のもと、予算が作成されます。

ある著名な公認会計士の方の著書に、こんな記述がありました。
・固定費を削減すると、その代わりに変動費が増加し、逆に当期純利益を急速に減らす。
・その理由は、固定費の削減によって、会社の付加価値が、予想を上回る規模で低下するから。

確かに固定費を減らせば、巡り巡って、結果として(当期純)利益は減ると思います。
ただ、固定費が減っても、その代わりに変動費が増加するでしょうか?
ないとは言い切れませんが、あるとも言い切れません。

固定費と変動費は連動していません。
固定費の増減と、変動費の増減は無関係です。

管理会計では、「かかった」費用を固定費と変動費に分類します。
これが影響しているのでしょうか。

戦略MQ会計では、どうしたらMQ>Fになるかを考えます。
その発想から経営戦略を練ります。

もちろん、人件費や家賃など、過去(決算書)の数字を参考にするものもあります。
販売商品や販売数量も、過去(決算書)の数字を参考にはします。

しかし、その発想は前年の○%増!とかではありません。
具体的な数字を積み上げて、計画していくわけです。

過去をないがしろにするわけではありません。

過去の数字の並び替えでは、実効性のある計画にはならないのではないでしょうか。
過去の数字は参考にしつつ、先を見据えて計画を練る。
戦略MQ会計には、そういう要素がきちんと含まれているのです。

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