値下げ、値上げ、値付けはむつかしい


「ビジネススーツ」という言葉が最近の自分には新鮮で・・・

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値決めは経営

「値決めは経営」
京セラ稲盛和夫さんの、有名な言葉です。

経営の死命を制する、というほど重要な値決め。
真剣に決めなければなりません。

お客さんが買ってくれなければ、会社の売上はゼロ、当然利益も出ません。

もちろん、お客さんは値段だけで買うわけではないです。
品質、量、色、味・・。

いろいろな要素のバランスで、売れるか売れないかが決まるわけです。

値上げ

明日から新年度、ということで、さまざまなものが値上がりします。
値下げされるものは・・・、あまり聞きません。

値上げの多くは仕入れの原材料などの値上げ、といった外的要因が多いです。
コロナ、戦争などの影響もあります。
経営努力だけでは、カバーしきれません。

ただ、利益が取れなければ、経営は成り立ちません。
販売側の工夫、戦略が求められます。
理由はどうあれ、いかに利益を確保するか・・

一方で、値上げをしない代わりに、数や大きさ・量を減らして価格を維持する。
こんな方法もあるようです。

私はこういうのはキライです。
買った側は、なんか騙された感がありますからね。

値下げ

値上げはむつかしいですが、値下げはかんたんです。
かんたんなので、営業・販売部門はすぐ、自らやってしまいます。

(いちおう)売れるし、利益も(たぶん)出るだろうし、何よりお客さんは喜びます。
でもその結果利益が減ってしまったら、ハッパかけられるのは、営業・販売部門です。

また、一度値下げすると、次のハードルは上がってきます。
例えば100円のものを2割(20円)値下げしたけど、やっぱりこれを2割値上げして120円にする。

100円 → 80円 → 120円だとしたら、80円から120円にいくには5割増しです。
一旦値下げしても。戻せばいいというほど甘くはないですし。

値決め、特に最初の提示価格は、とても重要です。
よく吟味して、しっかり考えて、決めないとですね。

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