過去の数字(金額)は参考レベル、ましてや率など・・

カメラ代が出て、追加のレンズ代も・・・^^

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決算書のつくり方
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なぜ社長は決算書に興味がないのか?
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過去の数字は参考レベル、率などもってのほか

「今期は過去最高の利益で、1億円を計上しました」
決算発表などで、こんなお話しをする社長さんは、嬉しそうです。

たとえば前期が8,000万円の利益で、今期が1億円なら、前期よりもさらに2,000万円を稼ぎ出したことになります。
実力のある会社だと言えるでしょう。

「今期は過去最高の利益で、前期より50%増の利益を計上しました」

これもすごそうな感じ、はしますが、前期は10万円の利益で、今期が15万円の利益かもしれません。
もちろん努力の結果ですし、ウソではないですが、「+5万円か・・・」となります。

過去の騰落率?利回り?

今日も日経平均はバブル後の最高値を更新しました。
株式市場は活況のようです。
米国株も上がっています。

新NISAが始まったこともあり、多くの方が投資に目を向けています。

「何を買おうかな〜?」

パンフレットなどを見ると、
・過去の騰落率は300%です! 
・過去10年間の平均利回りは20%を超えます!
なんて文字が踊っていたりします。

でも、騰落率も、平均利回りも、あくまでも過去の数字を割り算した結果、出てきた割合です。
分子分母のバランスで、割合はかんたんに変わります。

しかも、前年まで300%だ20%だと言っていても、この先は分かりません。
ひいき目に見たところでも、単なるトレンドに過ぎません。

そんなこと言ってたら、何にもできない

株や投資信託については、誰も予想できません。

今日まで高い株価だった会社が、明日には半値以下になってしまうかもしれません。
逆に10日前に買った株が、いきなり40%以上も値上がりするなんてこともあるわけです。

たとえば株なら、その会社の業績や製品、サービスの様子。
いろいろな角度から検討して、周りに流されず、買ってみればいいわけです。

それで失敗すれば、損した金額は授業料。
うまくいったらカメラやレンズを替えばいい。

投資は血眼になってやってはいけません。
欲をかいてもダメです。

少なくとも「今までは毎年20%のリターンでしたよ」
そんな勧誘には乗らずに、自分の目と耳で調べましょう。

特に「率」の資料は注意してください。

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