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率で考えると間違える

先日、自己資本比率についてのある記事を読んで、ん?と首を傾げました。
あなたはどう思いますか?

こんな記事です。

数値としては、
自己資本比率が高いほど負債(借入金)が少ない
自己資本比率が低いほど負債(借入金)が多い
と、判断されることが多い。

故に「自己資本比率が高い」ということは、借入金の金利や元本返済の負担が少ないため、資金繰りが楽である等の理由から、健全な経営である(財務基盤が強い)と判断される。


比率とは、割り算の結果です。
例えば自己資本比率は、自己資本÷総資本×100と計算されます。
総資本は自己資本+他人資本ですから、確かに他人資本、つまり借入金が少なくなれば自己資本比率は上がります。

ということは他人資本が減らなくても、総資産が増えれば、結果的に自己資本が増えます。分子はそのままでも、分母が増えれば、自己資本比率は上がるのです。

なので、自己資本比率が高い ⇒ 他人資本が少ない ⇒ 資金繰りがラクである ⇒ 健全な経営である、というロジックはちょっとおかしいのです。

総資産の増加原因が、現金ではない棚卸資産や土地の増加であっても自己資本比率は上がります。
自己資本比率はあくまでも総資産と総資産から他人資本を引いたもの(自己資本)とのバランスでしかありません。

自己資本は実態があるかのように見えますが、現実には実態がなく、総資産(※)と他人資本(つまり借金)との差額でしかありません。
※複式簿記の仕組みにより、総資本(自己資本+他人資本)は総資産と等しくなります。

率で考えると、間違ってしまうのです。


そのほか、こちらでお話します。
□ 戦略MQ会計セミナー(基本編)2017年7月22日


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