最近読んだ(読んでる)本 by z30
乱読です
本はまぁ読む方だと思います。
税金の本はつまらないので、あまり読みません。
媒体は電子書籍、紙の本を問いません。
可能な限り電子書籍にしていますが、紙で読みたいものもあります。
最近は紙の本が多いです。
今読んでいる本は写真右下の本。
非ユークリッド幾何学入門の本です。
とてもわかり易く書かれていると思いますが、むつかしい算式も載っています。
なかなか読み進みませんが、内容はとてもおもしろいです。
学問と現実
「非」ユークリッド幾何学、とあるわけなので、ユークリッド幾何学に非ざる幾何学ということになります。
ユークリッド幾何学は古代ギリシャから伝わる幾何学の「原論」をユークリッド氏が著したものとされていて、算数・数学で習う平行線や図形の基礎となっているものです。
それに疑問を抱き、研究した数学者によって非ユークリッド幾何学が生まれました。
2000年近い歴史のあるもの(平行線公理)を否定するものです。
ユークリッド幾何学は平面を基本としたもので、非ユークリッド幾何学は球面を考慮したものです。
これのわかりやすい例として、地図の話があります。
東京から真東に飛行機で飛ぶと、アメリカ大陸のどこに着くか?
平面で見るとロサンジェルスになるわけですが、実際は南米のチリに着きます。
地球は丸い(球体)からです。
そもそも地球の平面地図に無理があるわけですが、現実には広く使われています。
紙の上に表すには、仕方のない部分です。
常識とされる会計は、ユークリッド幾何学といっしょ
「常識とされる会計は、ユークリッド幾何学といっしょ」
と最近思うようになりました。
私は会計の情報は、経営における「カーナビの情報」だと思っています。
経営者が会社という車を運転していて、次はああしよう、こうしようと意思決定します。
まっすぐ行くと崖がある、右に曲がると行き止まり。
そんな情報を示していくのが、会計の役割だと思っています。
カーナビは地球(球体)を走る車に情報を示しています。
その地図情報には「非ユークリッド幾何学」が使われています。
平面情報(ユークリッド幾何学)で計算すると、海の上を走ってしまったり、到着時刻がまるで当てにならないことになってしまうからです。
今本屋さんに並んでいる多くの会計の本は、ユークリッド幾何学の本といえます。
たしかに基礎的な部分は大事ですが、それをいつまでも金科玉条のようにしていてはいけないと思います。
実際は丸い地球の上での出来事です。
現実を理論で考えて、理論を現実で検証して、そういう現場・実地に即した会計(戦略MQ会計)が大切だと思うのです。
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