図に惑わされない

ある情報番組で、使われたグラフが話題になりました。

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グラフはインパクトがあります

この円グラフは、A、B、その他を表しています。
オレンジをA、ブルーをBとすると、AがBを上回っているということがわかります。
AとBは対立する内容です(賛成・反対とか、YES・NOというものです)

Aが優位ということは、事実のようでした。

さらにこのグラフだけを見ると、Aは過半数(50%超)であることがわかります。
Aの優位はなかなかのものと見えます。

しかし、このAとB、それぞれ数字が入っており、47%と33%でした。
A+Bは80%です。

ということは、その他は2割?
Aは過半数じゃない!

視覚的にグラフはインパクトがあります。
間違ったグラフはもちろんダメですし、それに気づかない、違和感を持たないことはまずいです。

「割合」「分布」「確率」といった指標を見るときは、そのサンプル数(どれだけの数を調べたか)が重要です。

その指標に合ったサンプル数が取れていなければ、これらの指標には偏りが出やすくなります。

10人のうちの5人と、都内在住の20代の半数、全国民の半分では、同じ50%でも意味が変わってきます。

「平均」というのも誤解を招きやすいです。
平均については、こちらに記事を書いていますので、ご覧いただければ

・どう計算しているのか?

・平均と聞いてあなたは?